▼ 2014/02/05(水) 第296回2月1日放送
■入選句
題『匂い』よい匂い思わず焼芋買っちゃった 瑠璃子
うなぎ屋の前でいったん止まりかけ 益弘
故郷の匂い持ち寄るクラス会 ひろこ
直感で同じ匂いの人を選り 英樹
汗だくの男くささに惚れました 野薫
牡蠣洗う胸に潮風吹いてくる 葵
題『自由吟』
若い人まだ負けられんスマホ繰る 栄
お茶の間に土足で上がるコマーシャル 良種
グーチョキパー炬燵の運動春もそこ めぐ
■楽々川柳
『お題(兼題)にどう取り組むか』出されたお題(兼題)に、どう取り組むのか…。最近は、もう本当に悩
むので、私にとって目からウロコのお話でした。
放送も白熱し(って感じたのは私の目下の悩みの種だったからかもし
れませんが)この場ではサラリとしか書けない事が残念です。(-_-;)
①連想ゲーム
お題について、紙(ノート)に思い付いた言葉、フレーズを書き出してみ
る。例えば『足』なら、右足、左足、足腰、凧の足、とかなんとか、色々思
い付くまま書き出してみる。
すると、思わぬ発想に辿り着いたり、こんな句を詠んでみよう、と繋がっ
たりします。
②喜怒哀楽
今日の私は『笑おうか』『泣こうか』『怒ろうか』、どの私で句を詠んでみ
ようか、と、まず設定してみる。
川柳は十七音字、たった一行の詩ではありますが、案外キチンとした
ドラマを描けるものなのです。短い一遍の中にドラマがあると、生き生き
とした川柳になります。
③反対の発想
例えば『長い』というお題だったら、反対の『短い』を浮かべてみると面
白い句が出来ます。『短い』と作るのではなく、『短くない』と詠んでみる、
みたいな。
色々、話されたのですが、こんな感じで…すみません!m(__)m
でも、こんな風に楽しんで川柳に対峙していきたいですね!!!
■選者の一句
鬼追えぬまま 暮れなずむ古稀の坂 敏子☆3月のお題は『魚』 2月末日締切りです。
☆4月のお題は『鳴く』 3月末日締切りです。
☆なお『自由吟』は随時、募集しています。
今回の特選句シャネル5も湿布も匂うシャトルバス
思わず吹き出してしまう、でもでも、納得の川柳です!
シャトルバス、なので、空港間の往復運行バスかな?
温泉地の旅館の往復運行バスかな?などと色々思い浮かべましたが、
『シャネルの5番』のような香水のいい匂いもすれば、そういえば案外、湿
布の匂いも匂ってくる!(#^.^#)
シャトルバスはそうそう停留所があるわけではないので、かなり密閉さ
れた空間だし…逃げようがないですね!
でも、香水も湿布も、どちらも嫌な匂いではないのです。
発想がとっても楽しくて放送も盛り上がりました。
さりげなく日常を詠まれた楽しい一句だと思いました!