▼ 2016/01/13(水) 第396回1月2日放送
■入選句
題『飛ぶ』正月だドローンで飛ばすやっこ凧 幸二
年金で生活するは夢に飛ぶ しゅういち
生き過ぎた俺もなりたや千の風 行兵衛
爆買いに飛んでくる人笑えるか 千恵子
国産機飛んで青空透き通る 篤
帰省する前に気持ちが飛んでいる 益弘
飛ぶ鳥もかつては泣いた母の背 富夫
題『自由吟』
まあまあがほめことばです無口な師 氷筆
孤独さを楽しむように冬の月 喜明
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☆ 葉書・封書 〒673-0493 三木市エフエムみっきぃ☆ Fax番号 0794-86-1761
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今回の特選句『ブーイング浴びて夕陽が青くなる』
何気なく言った一言が、はたまた良いと思ってやった事が、まさかの
ブーイング!(あれ?)と戸惑う姿が目に浮かぶようです。だって、真っ
赤であるはずの夕陽すら『青くなる』のですから!
『夕陽が青くなる』という表現にインパクトがあって面白いと思います。
もちろん、青くなっているのは『自分』なのですが!
最悪のシチュエーションだって笑い飛ばしてしまうのが川柳です。
どんな状況であったのかは読む人の経験に任せてしまって、戸惑い
焦っている気持ちをズバッと詠んでいるのが潔いと思いました。
▼ 2016/01/13(水) 第395回12月26日放送
■入選句
題『仲直り』妻という杖の強さを老いて知り 義樹
仲直り外観だけはする首脳 幸二
アメリカと仲直りして七十年 野薫
世界平和まずは我家の嫁姑 千恵子
地球は丸い 角を立てずに仲直り めぐ
夫婦喧嘩一時休戦孫の声 おーちゃん
題『自由吟』
六十五湯上り美人と自慢する しゅういち
冗談の中の本音を聞き逃す 英樹
たらればはロマンチストが多用する 敏晴
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今回の特選句『ケンカした昨日みんなが忘れてる』
幼い頃、同い年という括りも無く遊んでいた頃を思い出す一句です。
私は大阪の下町育ちで、男の子も女の子も一緒に『近所の子』で遊ん
でいました。学校に行っている子は『大きい子』、まだ学校に上がってい
ない『小さい子』も一緒ですから何かとケンカになります。弟が泣くとお姉
ちゃんが怒ってケンカになったり。またその反対も。
でも、ケンカ別れした翌日も何事も無かったように遊んでいましたっけ。
平和で懐かしい、一生懸命に遊んでいた『あの頃』を思い出しました。
▼ 2016/01/13(水) 第394回12月19日放送
■入選句
題『仲直り』ニッと笑いニッと返して仲直り 幸二
孫が来て仲直りする爺と婆 有子
酒でもめ和解の酒でまたもめる 孝志
前よりも絆深まる仲直り 益弘
仲直りするたび夫の財布痩せ 野薫
仲直り時がふたりのキューピッド ヒッシ
平行線少し倒して仲なおり 敏晴
題『自由吟』
胸を打つ本に出会って勇気得る しゅういち
六度目の申年歩む一歩ずつ めぐ
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今回の特選句『木漏れ日の詩(ウタ)は鉛筆書きがいい』
もしジャンル分けをするならば『叙情川柳』という類になるのだと思い
ます。この句を説明せよ!と言われても説明できません。
この句の持つ空気を感じて欲しいと思います。
『木漏れ日』を詠った詩を書くのならば、マジックやサインペンは論外、
毛筆もそぐわない。ボールペンも、文字を書く時の王者とも思える万年
筆さえも少し違う。常に尖っているシャープペンシルでもなく、鉛筆が
いい。
少し丸みのあるやわらかな鉛筆がいい。
そう詠まれているだけなのに『木漏れ日』の持つサラサラとした感じや
色合い、暖かさや穏やかさなどが伝わってくるようです。
本当に素敵な一句だと思います。