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2016年2月の日記

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2016/02/27(土) 第404回2月27日放送

特選句 

     ローン終え二階の子等は巣立ちする        寿

入選句

   題『二階』
     知らぬ間に物置化してきた二階          益弘
     東京の観光二階建てバスで            敏晴
     新築の二階から見た新世界         おーちゃん
     二階建年金制に微弱震                めぐ
     二階家が泣いてジダンダ ビル谷間        富夫
     二階建て階段滑る危機一度         しゅういち
   題『自由吟』
     皆帰り急に我が家が広くなり          瑠璃子
     競争が過ぎて調和が崩れゆく           堅坊
     冬木立 今夜の友はお月さま           喜明
 

選者の一句

    口利きはどちら弁護士出の議員         正明
 


    ☆ 4月のお題は『担当』      3月末日締切りです。
    ☆ 5月のお題は『迷う』       4月末日締切りです。    

    ☆ なお『自由吟』は随時、募集しています。
 

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    ☆ 葉書・封書   〒673-0493 三木市エフエムみっきぃ
    ☆ Fax番号     0794-86-1761
    ☆ e-mailアドレス  melbo@fm-miki.jp
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   今回の特選句『ローン終え二階の子等は巣立ちする』

    ああ、そうだなあ…と、しみじみと思いました。
    私事ですが、子育てにいい環境をと思って三木市に越してきて、出来
   る最大限のローンを組み、家事もパートも子育ても、と、嵐のように過ご
   して…。

    この句、主婦にはホント、実感句ですよね!
    子供たちにお金が一番必要な時、大きなローンも抱えて必死でやりく
   り!肝っ玉母さんは銀行の『-』表示も『ええい!ままよ!』と笑い飛ば
   して!(^_^;)

    我が家は30年のローンを組んだのでまだ残っていますが、子等は巣
   立っていきました。

    一つの時代が終ったなあ…。そう、しみじみ思う一句だと思いました。

    

    

2016/02/27(土) 第403回2月20日放送

特選句 

     降りてみて二階の用を思い出し          孝志

入選句

   題『二階』
     お久しと二階の孫と祝う屠蘇            末美
     地下二階パンドラの箱半開き           喜明
     手術から二階は便利居留守出来        瑠璃子
     白黒をつけたくなくて二階行く            益弘
     姑のふた言二階から目薬             鶏子
     大花火 二階の窓で彼と観る          なごみ
   題『自由吟』
     七草の言われを聞いて粥すする         氷筆
     ばあちゃんも時に厳しいことを云う         寿
     さりげなく直線でくる他人の目           重子
 

選者の一句

    裸木に溢れる思い打ちあける          ヨシヱ
 


    ☆ 4月のお題は『担当』      3月末日締切りです。
    ☆ 5月のお題は『迷う』       4月末日締切りです。    

    ☆ なお『自由吟』は随時、募集しています。
 

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   今回の特選句『降りてみて二階の用を思い出し』

    ああ~、わかる!まさに実感句です!
    移動すると、どうして用事を忘れるのでしょうか?用があって二階に
   行ったはずなのに。
    「あれ?何をするつもりだったんだっけ?」とか「何を取りに来たんだ
   っけ?」……どうやっても思い出せない。諦めて降りて来たら降りた場
   所でハッと思い出す。
    よくある光景です。

    『二階』というお題だから『二階』とした、というより『二階』である事が
   効いている一句だと思います。だって二階ですよ!また上がらなくちゃ
   いけないのです。用があったのですから。(二階かあああ…) 何だか
   悔しさが滲み出ているような気がします!

    日常をさりげなく詠んでリズム良く、パッと実感できる楽しい一句だと
   思います!

2016/02/13(土) 第402回2月13日放送

特選句 

     ふんぎりがついたか二階降りてくる       かほる

入選句

   題『二階』
     口笛を吹けば二階の窓が開く           堅坊
     込み入った話二階へ逃避する           益弘
     お二階の嫁とメールで通じ合い         なごみ
     二階よりとびきりの味届けられ           孝子
     足音の重い二階の子を案じ            英樹
     ごはんです二階のパパに電話する        節城
   題『自由吟』
     猿はいいないつも混浴いつもタダ      しゅういち
     ゆるやかに何か解けてゆく八十路         喜明
     新日記頑張らないで今日を書く           めぐ
 

選者の一句

    脇役と言わせるもんか分葱の理        桔理子
 


    ☆ 4月のお題は『担当』      3月末日締切りです。
    ☆ 5月のお題は『迷う』       4月末日締切りです。    

    ☆ なお『自由吟』は随時、募集しています。
 

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   今回の特選句『ふんぎりがついたか二階降りてくる』

    我が子を見守る母親の気持ちは何も言わなくても敏感なものです。
    「ただいま」の声のトーンでも(何かあったのかな?)と思ったりします。

    「ただいま」と言われたのでしょうか?何も言わずに無言で二階へ駆け
   上がったのでしょうか?

    何があったのかは分からない、しかし、ふんぎりがついたのでしょう。
   二階から降りてくる足音が聞こえます。何があったのか話してくれないか
   も知れないけれど、とにかくホッとした…そんな一コマが目に浮かぶ一句
   です。

    たった十七音字の川柳ですが、空気、心情がグッと伝わる一句があり
   ます。川柳は十七音のドラマだと言われますが、十七音だからこそ一瞬
   を切り取る。

    川柳ならではの醍醐味だと思います。

 

2016/02/06(土) 第401回2月6日放送

特選句 

     下宿代払わぬやつがいる二階       おーちゃん

入選句

   題『二階』
     豚まんが冷めると二階までメール         孝志
     おりてくる足音気分告げている            葵
     二階から星の観察ロマン見る         しゅういち
     トントンと降りてたころをなつかしむ        氷筆
     二階から宙ぶらりんの返事降る           重子
     別世界 二階平成 下昭和               寿
   題『自由吟』
     どこまでも娘心は多面体               敏晴
     雪の中踏ん張っている仁王様           翔空
     非正規が四割 増やし過ぎですよ         堅坊
 

選者の一句

    開幕戦もう優勝を吠えている             夏牛
 


    ☆ 3月のお題は『根元』      2月末日締切りです。
    ☆ 4月のお題は『担当』      3月末日締切りです。    

    ☆ なお『自由吟』は随時、募集しています。
 

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   今回の特選句『下宿代払わぬやつがいる二階』

    思わず苦笑してしまう、同感な一句です!特に男の子の親御さんの気
   持ちじゃないでしょうか?私が息子二人だから、そう感じるのかもしれま
   せん。う~ん、分かる!

    古川柳に『居候三杯目にはそっと出し』というのがありますが、この場合
   の『下宿人』は息子、何か息子さんが似合う気がします、ですから三杯目
   も遠慮無しって感じでしょうか。(^_^;)
    もう家にお金を入れてもいい歳だぞ、働いているのだから、息子じゃな
   いぞ、下宿人だぞ、またおかわりしよって、食欲旺盛だなあ、(良い事だ)、
   お、チャンネルまで変えよった、こら!
    な~んて、想像し過ぎでしょうか!

    『払わぬやつ』と言いつつ愛情たっぷりな親の気持ちが滲み出ている
   気がして、ほっこりする良い句だなあと思います。