▼ 2016/02/27(土) 第404回2月27日放送
■入選句
題『二階』知らぬ間に物置化してきた二階 益弘
東京の観光二階建てバスで 敏晴
新築の二階から見た新世界 おーちゃん
二階建年金制に微弱震 めぐ
二階家が泣いてジダンダ ビル谷間 富夫
二階建て階段滑る危機一度 しゅういち
題『自由吟』
皆帰り急に我が家が広くなり 瑠璃子
競争が過ぎて調和が崩れゆく 堅坊
冬木立 今夜の友はお月さま 喜明
■投句の宛先
☆ 葉書・封書 〒673-0493 三木市エフエムみっきぃ☆ Fax番号 0794-86-1761
☆ e-mailアドレス melbo@fm-miki.jp
☆ ブログ・コメント欄
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今回の特選句『ローン終え二階の子等は巣立ちする』
ああ、そうだなあ…と、しみじみと思いました。
私事ですが、子育てにいい環境をと思って三木市に越してきて、出来
る最大限のローンを組み、家事もパートも子育ても、と、嵐のように過ご
して…。
この句、主婦にはホント、実感句ですよね!
子供たちにお金が一番必要な時、大きなローンも抱えて必死でやりく
り!肝っ玉母さんは銀行の『-』表示も『ええい!ままよ!』と笑い飛ば
して!(^_^;)
我が家は30年のローンを組んだのでまだ残っていますが、子等は巣
立っていきました。
一つの時代が終ったなあ…。そう、しみじみ思う一句だと思いました。
▼ 2016/02/27(土) 第403回2月20日放送
■入選句
題『二階』お久しと二階の孫と祝う屠蘇 末美
地下二階パンドラの箱半開き 喜明
手術から二階は便利居留守出来 瑠璃子
白黒をつけたくなくて二階行く 益弘
姑のふた言二階から目薬 鶏子
大花火 二階の窓で彼と観る なごみ
題『自由吟』
七草の言われを聞いて粥すする 氷筆
ばあちゃんも時に厳しいことを云う 寿
さりげなく直線でくる他人の目 重子
■投句の宛先
☆ 葉書・封書 〒673-0493 三木市エフエムみっきぃ☆ Fax番号 0794-86-1761
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今回の特選句『降りてみて二階の用を思い出し』
ああ~、わかる!まさに実感句です!
移動すると、どうして用事を忘れるのでしょうか?用があって二階に
行ったはずなのに。
「あれ?何をするつもりだったんだっけ?」とか「何を取りに来たんだ
っけ?」……どうやっても思い出せない。諦めて降りて来たら降りた場
所でハッと思い出す。
よくある光景です。
『二階』というお題だから『二階』とした、というより『二階』である事が
効いている一句だと思います。だって二階ですよ!また上がらなくちゃ
いけないのです。用があったのですから。(二階かあああ…) 何だか
悔しさが滲み出ているような気がします!
日常をさりげなく詠んでリズム良く、パッと実感できる楽しい一句だと
思います!