▼ 2016/02/13(土) 第402回2月13日放送
■入選句
題『二階』口笛を吹けば二階の窓が開く 堅坊
込み入った話二階へ逃避する 益弘
お二階の嫁とメールで通じ合い なごみ
二階よりとびきりの味届けられ 孝子
足音の重い二階の子を案じ 英樹
ごはんです二階のパパに電話する 節城
題『自由吟』
猿はいいないつも混浴いつもタダ しゅういち
ゆるやかに何か解けてゆく八十路 喜明
新日記頑張らないで今日を書く めぐ
■投句の宛先
☆ 葉書・封書 〒673-0493 三木市エフエムみっきぃ☆ Fax番号 0794-86-1761
☆ e-mailアドレス melbo@fm-miki.jp
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今回の特選句『ふんぎりがついたか二階降りてくる』
我が子を見守る母親の気持ちは何も言わなくても敏感なものです。
「ただいま」の声のトーンでも(何かあったのかな?)と思ったりします。
「ただいま」と言われたのでしょうか?何も言わずに無言で二階へ駆け
上がったのでしょうか?
何があったのかは分からない、しかし、ふんぎりがついたのでしょう。
二階から降りてくる足音が聞こえます。何があったのか話してくれないか
も知れないけれど、とにかくホッとした…そんな一コマが目に浮かぶ一句
です。
たった十七音字の川柳ですが、空気、心情がグッと伝わる一句があり
ます。川柳は十七音のドラマだと言われますが、十七音だからこそ一瞬
を切り取る。
川柳ならではの醍醐味だと思います。