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【BLOG】みきらぢ 金曜日

2015/03/06(金) 3月6日街中レポート・湯の山ギャラリー

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こんにちは。宮ちゃん&西岡志保です。

三木の人々の器用さ・文化レベルの高さ・粋な美意識に触れてきました。
今日、おじゃましたのは、湯の山街道沿い 大塚の湯の山ギャラリーです。

今、「和文化の粋 ミクロの造形芸術 裃(かみしも)小紋・お召小紋 型紙展」が開かれています。

ギャラリー前.jpg

筒井館長が収集・研究を進めている、三木のもう一つの顔「形屋」が創りあげた型紙。生活必需品である着物に欠かせない染め型紙です。拡大鏡を使ってやっと識別できる細かな形を組み合わせは、まさにミクロの世界。「これは、すごい!!」・・と、拡大鏡をのぞきながら、感心してしまいました。正確な彫りが要求されるのはもちろんのこと、その後、紺屋さん(染めもの担当)の手で染められ、反物として完成する姿もイメージして、彫り進めていく創造性にも感服しました。

小紋の型紙.jpg


江戸時代、武家の裃にも、質素倹約が求められました。細かい小紋なので、遠めにみると無地に見える、けれど、実は、第1級の芸術品ともいえる粋な柄を身にまとっているという、おしゃれ心を満足させていたのが、今回紹介されている裃小紋の型紙です。

裃.jpg

小紋.jpg

また、江戸時代町民文化が花開くころには、粋なお召小紋も富める商人たちに大流行しましたが、モダン感もある型紙も三木の職人の手で作られ、京友禅にも、三木の型紙職人の印が入ったものも使われているそうです。

展示.jpg

これらの型紙は、シーボルトが日本芸術の逸品として、ヨーロッパに持ち帰り、今のモード界にも大きな影響を与えたといわれており、ヨーロッパでは、美術館での貴重な収蔵物として大切に保管されているそうです。しかし、日本では・・・。生活密着のものだけに、散在してしまっているのがとても残念と、筒井館長はお話です。

形屋さんは、江戸時代の三木町での3大産業の1つ。密接に関連のある大工・鍛冶屋、紺屋、そして、形屋です。これらの三木の職人の技が全国に伝わり、各地の産業にも大きな影響を与えたそうです。また、各地の伝統はもちろん、流行なども積極的に取り入れて、新しいモノづくりにもつなげていったそうです。
三木の誇るべき歴史・文化ですね。

河内長野.jpg

湯の山ギャラリー「三木の染型紙選 裃小紋 お召小紋型紙展」は、
15日まで、9時~17時(最終日は16時まで)。入場は無料です。
鑑賞はもちろん、筒井館長のお話もぜひ聞いてみてくださいね。三木が再発見できますよ。

では、また~。

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