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2015年3月の日記

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2015/03/28(土) 第356回3月28日放送

特選句 

     初孫は光源氏によく似てる             おーちゃん

入選句

   題『光る』
     眼帯のすき間で春が光りだす              つかさ
     ぴっかぴか服も靴もランドセルも              めぐ
     土俵際ベテラン力士光る技                 恭子
     生き様の濃い人だから光ってる              益弘
     嫁ぐ娘を見つめる父の目が光る              有子
     思い切り泣いた まぶしいほどに朝日        はるママ
   題『自由吟』
     馴れ初めを恋に芽生えた子が尋ね            英樹
     爆買いのチャイナマネーにある恐怖           敏晴
     孫入試祈ることしか出来ぬ祖母             瑠璃子


選者の一句

    子供部屋夕陽淋しい風景に                桔理子
 



    ☆ 5月のお題は『歌う』        4月末日締切りです。
    ☆ 6月のお題は『警報』        5月末日締切りです。

    ☆ なお『自由吟』は随時、募集しています。




   今回の特選句『初孫は光源氏によく似てる』

    ・・・・・。
    あははは!(#^.^#)ここまで言い切ってしまったらもう!笑うしかない!
    とっても楽しい一句ですが、なかなか、かなり巧みな句だと思います。
    心情も、吹き出してしまうような笑いも、そして微笑ましさも盛り込まれた
   十七音字。正直、唸ってしまいました。素敵な一句です!

    『光る』というお題で『光源氏』、生まれた時から光り輝くような嬰児だっ
   た、という光源氏です。初孫が光源氏!ああ、いいなあ!女の子だったら
   『小野小町』ですか!…(^_^;)

    『初孫』であるからこそ(本当はどのお孫さんでも)
    『光源氏』…良く言った!
    『よく似てる』言い切った!

    どの言葉も選ばれていて嵌っていて、私は大好きな一句です。

1: ようこそ川柳広場へ 『しゅういち様 いつもご投句とお便り、ありがとうございます! すごく励みになります! しゅういち様の訂正、承りました!訂正しました...』 (2015/04/05 13:02)

2015/03/26(木) 第355回3月21日放送

特選句 

     神童か二男二才で光るもの                としや

入選句

   題『光る』
     五人抜き光って見えるランナーが            瑠璃子
     退職日妻が磨いてくれた靴              おーちゃん
     相談もなく妻の指には光る石                敏晴
     介護士の入浴介助光る汗                   寿
     ピカピカを今年もくれた伊達直人             なごみ
     昼行灯そう呼ばれても意地はある             聖也
   題『自由吟』
     雪ダルマ二体そろえばキスシーン          しゅういち
     「もちゅもちゅ」に顔が崩れる頑固爺            節城
     徘徊の杖が樹海の中に佇つ                孝志


選者の一句

    ちりぬるを見つめて春というふしぎ              敏子
 



    ☆ 4月のお題は『上役』       3月末日締切りです。
    ☆ 5月のお題は『歌う』        4月末日締切りです。

    ☆ なお『自由吟』は随時、募集しています。



   今回の特選句『神童か二男二才で光るもの』

    長男が二才の時、真剣な顔をしてみかんの皮を剥いていました。「やっ
   て!」とも「出来ない!」とも言わず口を尖がらせて一生懸命剥いている。
    私は、この子に光るものを見た気がしました。 ……。

    親バカってどうしようもないなあ、と今は苦笑しますが、親バカという言葉
   を聞く度に思い出します。
    この句は、『神童か』とまで言い切ってしまっています!どこの親も一緒な
   んですね~!
    この句を読んで、きっとどの『親』も、心当たりがあるのじゃないか、と思い
   ました。つい、苦笑しながら『その頃』を思い出すような…。

    ほのぼのとした楽しい一句だなあと思います。

1: 時森めぐ 『70代に入り老いを感じ七十路の使い方を質問しました。ご回答良く解りました。他の例も教えて頂き新たな句への意欲が出ます。有難うござ...』 (2015/03/30 16:28)

2: 時森めぐ 『4月初回たった今聞きました。桜の見ごろに合わせた楽しい広場でした。上役と自由吟、意味合いの鑑賞も人それぞれで和みました。花の季、...』 (2015/04/04 10:02)

3: 小池桔理子 『時森めぐ様 コメント、ありがとうございます! 放送も聴いて下さって嬉しいです!ありがとうございます。 今日は雨で、桜は大丈夫かと...』 (2015/04/05 12:54)

2015/03/23(月) 第354回3月14日放送

特選句 

     生一本な少年 画布を光らせる             つかさ

入選句

   題『光る』
     猫の背に光あつめた春みっけ               恭子
     詐欺の目が妖しく光る電話帳               英明
     親の目を避けて遊んだ反抗期               野薫
     一隅を照らすぐらいは私でも                聖也
     光る星亡夫はいつでもその中に            瑠璃子
     何かしらちがった光 春ですね               めぐ
   題『自由吟』
     出かけるぞ春が来た気た胸もキュン            寿
     夢で逢う子細きっちり雪おんな               喜明
     お隣と比べメロンの匙を置く                孝志


選者の一句

    菩提寺の池は大師の像うつす               正明
 



    ☆ 4月のお題は『上役』       3月末日締切りです。
    ☆ 5月のお題は『歌う』        4月末日締切りです。

    ☆ なお『自由吟』は随時、募集しています。




   今回の特選句『生一本な少年 画布を光らせる』

    『生一本な少年』、生一本を広辞苑で引いてみました。『気持ちがまっすぐ
   で、策略を用いないでうちこんでゆく性格』と、ありました。調べなくても大体
   の意味はわかります。辞書は上手く表現してくれます。

    まっすぐな少年が、感じたままを感じたままに描んだ、とカンバスに対峙す
   る姿が浮かびます。少年の描くものは荒削りであっても光を放っている…。

    思春期の少年の姿が思い浮かびます。あらゆるものに真っ直ぐで不器用
   で。その生き方自体が光を放っているのかも知れません。

    ああ、もう、本当に素敵な句だなと思いました!

2015/03/22(日) 放送時間変更のお知らせ

BAN-BANラジオでお聴きの皆様

4月5日(日)放送分から、放送時間が変更になります。

毎朝9時から、放送です。

エフエムみっきぃでの放送時間は変更ありません。

2015/03/07(土) 第353回3月7日放送

特選句 

     もう無理と思う向こうに夢光る              知江美

入選句

   題『光る』
     陽の光あびて山茶花乱れ咲く                栄
     携帯をふと光らせる午前二時               英樹
     津波などなかったように光る海              益弘
     西の空光るものありイスラムか              としや
     キラキラ旅立ちでした母は逝き              なごみ
     初恋を語ると光りだす空気                 朝子
   題『自由吟』
     じいちゃんのベッド恵方に向けてやり           聖也
     年金の懐狙うコマーシャル                 野薫
     一割に吸い寄せられる民の富               俊博


選者の一句

    帯畳むほのかな余韻漂わせ               ヨシヱ
 



    ☆ 4月のお題は『上役』       3月末日締切りです。
    ☆ 5月のお題は『歌う』        4月末日締切りです。

    ☆ なお『自由吟』は随時、募集しています。




   今回の特選句『もう無理と思う向こうに夢光る』

    この句を見て、とても新鮮な感じがしました。少しリズムがゴツゴツ
   しているかも知れません。でも、手慣れた句には無い、光るものを感
   じました。

    『もう無理と思う向こうに』   川柳のリズムとは少し違う一行詩の
   ような、ここまで一気に言い切っていると思います。

    そして、『夢光る』   その向こうには何があるのだろう?そこに続く
   言葉です。『光る夢』とせず、『夢光る』、とされた事がこの句に勢いを
   与えている気がしました。
    『もう無理と思う向こうに光る夢』でしたら、リズムは良くなるのですが
   平凡になります。
    『夢光る』と詠う事で『夢』がより強調されています。

    若々しい素敵な句だと思いました!(#^.^#)