■特選句　

　　　　　乗っけるか染めるか剃るかこの頭　　　　　　　　　　孝志（ｺｳｼﾞ）

■入選句

　　 題『迷い』
　　　　　迷ったら三番〇と決めている　　　　　　　　　　　　　　おーちゃん
　　　　　クレヨンの色決めかねる母の顔　　　　　　　　　　　　　　　英樹
　　　　　どっちしよ迷ったふりして妻は訊く　　　　　　　　　　　　　　恭子
　　　　　合コンで迷った相手今の妻　　　　　　　　　　　　　　　　　としや
　　　　　金か顔かまだ迷ってる婿選び　　　　　　　　　　　　　　　　氷筆
　　　　　人生は巨大迷路の中らしい　　　　　　　　　　　　　　　　　　 葵
　　　　　レコードも迷い続ける溝の傷　　　　　　　　　　　　　　　　　英明
　　 題『自由吟』
　　　　　二十年過ぎたが備えゆるめるな　　　　　　　　　　　　　　　　隆
　　　　　一年の計もう綻びてきた二月　　　　　　　　　　　　　　　　　幸雀




　　　『ふあうすと1000号記念　　2015ふあうすと川柳大会　（ご案内）　』

　　　　開催日時　　　平成２７年４月１２日（日）
　　　　　　　　　　　　　午前１０時　　開場
　　　　開催場所　　　兵庫県民会館　　９階ホール
　　　　　　　　　　　　　神戸市中央区下山手通４-１６-３
　　　　　　　　　　　　　※　JR元町・阪神元町駅より北へ徒歩７分
　　　　　　　　　　　　　※　地下鉄県庁前　東１・２出口よりスグ
　　　　同時開催　　　１０００号記念～ふあうすと川柳展～
　　　　　　　　　　　　　　（於　　当館２階小展示室　　１１：００～１６：３０）　　　


　　　　宿　　題　　『刻　む』　　　　　　　　　　　　　　　　　村上　氷筆　選
　　　　　　　　　　　『スマイル』　　　　　　　　　　　　　　　　徳永　怜子　選
　　　　　　　　　　　『中　心』　　　　　　　　　　　　　　　　　瀬川　伸幸　選
　　　　　　　　　　　『高　い』　　　　　　　　　　　　　　　　　大野登志子　選
　　　　　　　　　　　『感じる』　　　　　　　　　　　　　　　　　上野　悦子　選
　　　　　　　　　　　『世　界』　　　　　　　　　　　　　　　　　宮崎ただじ　選
　　　　事前投句
　　　　　　　　　　　『自由吟』　　　　　　　　　　　　　　　　赤井　花城　謝選
　　　　　　　　　　　事前投句先（葉書で１句、出席者に限る）
　　　　　　　　　　　平成２７年３月１０日（火）消印有効
　　　　　　　　　　　〒６５４-０１５１　　神戸市須磨区北落合４-２８-１２
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　長島　敏子　　宛

　　　　出句締切　　１２時（各題　２句）
　　　　会　　　費　　4,000円（記念品・発表誌呈）
　　　　懇 親 会　　大会終了後、同会館１０階『福の間』にて。
　　　　　　　　　　　　当日受付　　 会費 5,000円（先着８０名まで）

■選者の一句

　　　　坂越えて妙に侘しい真っ平ら　 　 　　　　　　　　　　敏子
　



　　　　☆　３月のお題は『光る』　　　　　　　２月末日締切りです。
　　　　☆　４月のお題は『上役』　　　　　　　３月末日締切りです。

　　　　☆　なお『自由吟』は随時、募集しています。




　　　今回の特選句『乗っけるか染めるか剃るかこの頭』

　　　　『乗っけるか染めるか』……何の話だろう？と思ったところに『剃るか』
　　　とあって、んん？もしや！と思う間に『この頭』と続く！
　　　　つい想像をめぐらせて盛大に吹き出してしまいました(^_^;)
　　　　とっても楽しい句です。いえいえ、本当は切実なお悩みなのかも…。

　　　　以前、米国ドラマ『プリズン・ブレイク』を夢中で観ていましたが、主人
　　　公がインテリな顔立ちなのにほぼスキンヘッド。実はその俳優さんの
　　　父親が黒人で髪を伸ばすとアフロになるそうです。苦肉の策だったのか
　　　も知れませんが、その髪型も受けて全米で大ヒットしたそうです。
　　　　な～んて事も思い出しました(^O^)

　　　　畳みかけて最後に『この頭』と続き、ユーモアたっぷりの素敵な一句
　　　だと思いました！

■特選句　

　
　　　　　日脚伸び私も一つ芽を出そう　　　　　　　　　　　　　　　　めぐ

■入選句

　　 題『迷い』
　　　　　助手席の指示迷わされ遠まわり　　　　　　　　　　　　　　　寿
　　　　　現在地　案内板を疑う目　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　葵
　　　　　白梅に聞かす迷いのあれやこれ　　　　　　　　　　　　つかさ
　　　　　母の切るケーキどちらが大きいか　　　　　　　　　　　　　有子
　　　　　再婚の話に迷う七回忌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　野薫
　　　　　大丈夫　言い聞かせるも迷いぐせ　　　　　　　　　　　知江美
　　　　　八起き目に迷うこの先消えている　　　　　　　　　　　　　喜明
　　 題『自由吟』
　　　　　婚活に力ください残り福　　　　　　　　　　　　　　　　　　　氷筆
　　　　　玄関の絵に迎えられほっとする　　　　　　　　　　　　　瑠璃子



　　　『ふあうすと1000号記念　　2015ふあうすと川柳大会　（ご案内）　』

　　　　開催日時　　　平成２７年４月１２日（日）
　　　　　　　　　　　　　午前１０時　　開場
　　　　開催場所　　　兵庫県民会館　　９階ホール
　　　　　　　　　　　　　神戸市中央区下山手通４-１６-３
　　　　　　　　　　　　　※　JR元町・阪神元町駅より北へ徒歩７分
　　　　　　　　　　　　　※　地下鉄県庁前　東１・２出口よりスグ
　　　　同時開催　　　１０００号記念～ふあうすと川柳展～
　　　　　　　　　　　　　　（於　　当館２階小展示室　　１１：００～１６：３０）　　　


　　　　宿　　題　　『刻　む』　　　　　　　　　　　　　　　　村上　氷筆　選
　　　　　　　　　　　『スマイル』　　　　　　　　　　　　　　　徳永　怜子　選
　　　　　　　　　　　『中　心』　　　　　　　　　　　　　　　　瀬川　伸幸　選
　　　　　　　　　　　『高　い』　　　　　　　　　　　　　　　　大野登志子　選
　　　　　　　　　　　『感じる』　　　　　　　　　　　　　　　　上野　悦子　選
　　　　　　　　　　　『世　界』　　　　　　　　　　　　　　　　宮崎ただじ　選
　　　　事前投句
　　　　　　　　　　　『自由吟』　　　　　　　　　　　　　　　　赤井　花城　謝選
　　　　　　　　　　　事前投句先（葉書で１句、出席者に限る）
　　　　　　　　　　　平成２７年３月１０日（火）消印有効
　　　　　　　　　　　〒６５４-０１５１　　神戸市須磨区北落合４-２８-１２
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　長島　敏子　　宛

　　　　出句締切　　１２時（各題　２句）
　　　　会　　　費　　4,000円（記念品・発表誌呈）
　　　　懇 親 会　　大会終了後、同会館１０階『福の間』にて。
　　　　　　　　　　　　当日受付　　 会費 5,000円（先着８０名まで）

■選者の一句

　　　　一番の応援いつの世でも金　 　 　　　　　　　　　　　　　正明

　

　　　　☆　３月のお題は『光る』　　　　　　　２月末日締切りです。
　　　　☆　４月のお題は『上役』　　　　　　　３月末日締切りです。


　　　　☆　なお『自由吟』は随時、募集しています。



　　　今回の特選句『日脚伸び私も一つ芽を出そう』

　　　　毎朝、主人を最寄駅まで送っていくのですが、朝６時３０分、１２月と１月
　　　はまだ薄暗く寒さをひしひしと感じます。それが、２月に入ると明るくなって
　　　きます。２月はまだ寒いのに気持ちが明るくなります。

　　　　『日脚伸び』、今の季節にぴったり、そして、『私も一つ芽を出そう』、蕾の
　　　膨らむ季節を思わせ、まだまだ厳しい季節だけど春の息吹を思わせる芽
　　　の膨らみに自分を重ねられたのだと思います。

　　　　明るさと春の息吹。私も一つ、という表現がいいなあと思いました。
　　　　季節感と情景、作者の想いがサラリと込められた素敵な一句だと思い
　　　ます！

■特選句　

　　　　　調子よく頷いたから今迷う　　　　　　　　　　　 　　　　　　朝子

■入選句

　　 題『迷い』
　　　　　フグとカニまよいに迷い買うイワシ　　　　　　　　　　　　　英明
　　　　　友情か塾かで悩みはじめた子　　　　　　　　　　　　　　　聖也
　　　　　迷うなら占いで見る近未来　　　　　　　　　　　　　　しゅうちゃん
　　　　　カーナビもときには迷うこともある　　　　　　　　　　　　　　恭子
　　　　　迷ったら他力本願動くもの　　　　　　　　　　　　　　　　　　　隆
　　　　　結納が済むと迷いが深くなる　　　　　　　　　　　　　　　　孝志
　　 題『自由吟』
　　　　　初詣人の出減らす雪　寒さ　　　　　　　　　　　　　　　　浜育ち
　　　　　税務署の床に落とした癪の種　　　　　　　　　　　　　　　　英樹
　　　　　トントントン七草囃す若菜節　　　　　　　　　　　　　　　　つな子

■選者の一句

　　　　こころにはうれしい予報　雲走る　 　 　　　　　　　　　　ヨシヱ

　

　　　　☆　３月のお題は『光る』　　　　　　　２月末日締切りです。
　　　　☆　４月のお題は『上役』　　　　　　　３月末日締切りです。


　　　　☆　なお『自由吟』は随時、募集しています。



　　　今回の特選句『調子よく頷いたから今迷う』

　　　　とっても気分が良かったのでしょうか？それとも、断りにくいお相手
　　　だったのでしょうか？
　　　　「よっしゃあ！任せとき！」と胸を叩いたのか、「ああ、いいですよ！」
　　　と二つ返事で引き受けたのか、でも、後で考えると悶々と迷っている…
　　　何か分かる気がします。(^_^;)

　　　　調子よく頷いた時の情景と額に皺を作って迷っている情景と、全く
　　　別の二つの情景が浮かんで面白い句だと思います。
　　　　実感句、共感するところがある句ですね！

■特選句　

　
　　　　　母笑顔たまに名を当て拍手する　　　　　　　　　　　しゅういち

■入選句

　　 題『空港』
　　　　　空港は夢とロマンが離着陸　　　　　　　　　　　　　　　行兵衛
　　　　　空港に国際色が舞っている　　　　　　　　　　　　　　　　益弘
　　　　　空港のキャリーバッグ夢運ぶ　　　　　　　　　　　　　　　　めぐ
　　　　　空港の騒音わかるドクターヘリ　　　　　　　　　　　　　瑠璃子
　　　　　向かい風孤独な空へ離陸する　　　　　　　　　　　　はるママ
　　　　　英語無理いかねばならぬジャマイカへ　　　　　　　　　　　寿
　　　　　空港に着くと浮かぶは夫の顔　　　　　　　　　　　　　　　有子
　　 題『自由吟』
　　　　　バーゲンセールみなぎる空気買い占める　　　　　　　としや
　　　　　叫ぶほど痛くないからよい歯医者　　　　　　　　　　　　　敏晴
　　　　　年賀状たぶん出来ない抱負書く　　　　　　　　　　　　　　朝子

■選者の一句

　　　　情報の海で溺れる芋一つ　 　 　　　　　　　　　　　　　　　夏牛

　

　　　　☆　３月のお題は『光る』　　　　　　　２月末日締切りです。
　　　　☆　４月のお題は『上役』　　　　　　　３月末日締切りです。


　　　　☆　なお『自由吟』は随時、募集しています。



　　　今回の特選句『母笑顔たまに名を当て拍手する』

　　　　年老いたお母様が名前を言い当てて、周りの皆は思わず拍手する…と
　　　いう情景を詠われたのでしょうか。切実な今を詠まれた川柳のように思
　　　われます。
　　　　たくさんのお孫さんで、名前を言い当てられたのでしょうか。それとも認
　　　知症を患われておられるのでしょうか。
　　　　この句の素晴らしさは『優しさ』だと思います。お母様は笑顔、周りの人
　　　達も皆笑顔なのです。
　　　　高齢者社会の問題、介護という問題が含まれた重いテーマの句ですが、
　　　拍手するという優しさでくくられて心に沁みる一句です。