▼ 2013/07/19(金) 第267回7月13日放送
■入選句
題『自転車』願わくばスイスイ君の住む星へ 千恵子
スイスイと泳げぬ私群れの中 はるママ
人生の迷路もスイスイ走り抜け 光子
難問も自分操りスイスイと 清香
題『自由吟』
愛されてとっても甘い玉子焼 はな
梅雨空にモカの香りの独り部屋 喜明
夜通しの太鼓で育つ島育ち 翔空
地球にも飲ませてみたい解毒剤 英樹
新しい命がタバコ止めさせた 節城
■楽々川柳
お便りコーナー途中から『雑詠(自由吟)』のコーナーが設けられましたが、雑詠が苦手で、
一度も投句したことがありません。
雑詠(自由吟)作句のヒント・コツがあれば教えて下さい。
雑詠・自由吟を作る際の、コツは、あるかな?う~ん、教えて欲しいくらい
です。
雑詠・自由吟は作句が難しく思われますが、『ふあうすと川柳社』創始者の
椙元紋太さんは雑詠・自由吟こそが川柳の神髄と言われていたそうです。
紋太さんの言葉に『川柳は人間である』、がありますが、作句のヒントとして
は、心の日記、として作句するのも手かも。心を吐く、心を詠む川柳ですから、
日々、アンテナを張り巡らせて、という事でしょうか。
自分なりのお題を作って詠む、という方もいますが、それは雑詠・自由吟の
本質と違うでしょう。
正直、先生方も私自身も苦手ですが、再度、見つめ直したご質問でした!
■選者の一句
ほっとする 長方形の夕日見て 桔理子☆8月のお題は『だから』 7月末日締切りです。
☆9月のお題は『池』 8月末日締切りです。
☆なお『自由吟』は随時、募集しています。
今回の特選句『通り雨ゴメンと虹を置いていく』
『スイスイ』というお題で、この句は新鮮でした!通り雨はちょっと迷惑な
もの。雨宿りしたり、あと少し、って走ったり(でも、びしょ濡れに)。そんな通
り雨も、少し見方を変えただけでステキな川柳となりました(#^.^#)
通り雨が過ぎた後、少し気温が下がります。ホッとしますよね。そして、空
には虹が。
爽やかで、目にも楽しい一句です。
そして、『ゴメンと』という可愛い表現、『虹を置いていく』、いいなぁ!通り雨
が擬人化されて(意地悪したけど、ゴメンね、虹、置いてくよ)って言っている
みたいですね。