▼ 2015/05/16(土) 題363回5月16日放送
■入選句
題『歌う』鼻歌がつい出てしまう金曜日 益弘
ラブソング二人の銀座歌いたい しゅういち
十八番です自己陶酔のマイウェイ 恭子
トイレ行こう今日も社長は黒田節 節城
謡曲は好きで楽しい歌は下手 瑠璃子
五月病 歌 唄 詩で吹き飛ばす めぐ
題『自由吟』
画素数が上がり化粧に手間がいり 英樹
包丁が迷って揺れる半分こ かほる
くるかなあ燕待ってる代掻きが 寿
■選者の一句
片肺で四人育ててくれた母 夏牛☆ 6月のお題は『警報』 5月末日締切りです。
☆ 7月のお題は『看板』 6月末日締切りです。
☆ なお『自由吟』は随時、募集しています。
今回の特選句『砂糖黍ざわわざわわと反戦歌』
反戦歌『さとうきび畑』が真っ直ぐに浮かぶ一句です。でも、今の時事
吟でもあるようです。
『砂糖黍ざわわざわわと』 この一節で、沖縄のサトウキビ畑が目に浮
かぶような気がします。テレビでしか観た事は無いのですが、風に波打
って微かな音を立てている砂糖黍の葉擦れの音が聴こえて来そうです。
そして、反戦歌『さとうきび畑』のメロディーと歌詞も浮かびます。
『さとうきび畑』に込められたメッセージ、この句に込められたメッセージ。
分かりやすい言葉で本当に上手く十七音字にまとまっていると感心し
ました。
昨今を賑わす時事にも川柳人として向き合わねば、と思います。