■特選句　

　
　　　　　茣蓙敷いて軽い噂を弾ませる　　　　　　　　　　　はるママ

■入選句

題『茣蓙』
　　　　　ままごとの茣蓙に家族の和が見える　　　　　　　　　 かほる
　　　　　昼寝から目覚めほっぺに茣蓙のあと　　　　　　　　　　　もみ
　　　　　花の宴寡黙の父がゴザを敷く　　　　　　　　　　　　　　 　めぐ
　　　　　ままごとの茣蓙にばらされ痴話喧嘩　　　　　　　　　　なごみ
　　　　　忘れてた昭和の匂い茣蓙むしろ　　　　　　　　　　　　　　恭子
　　　　　ゴザ枕どんな夢みて寝付くのか　　　　　　　　　　　　　　幸子
　　　　　酔い醒めの水を探して花の茣蓙　　　　　　　　　　　　　 翔空
　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
題『自由吟』
　　　　　花の下どこを上座としたものか　　　　　　　　　　　　 　おさむ
　　　　　タップしてスワイプすればコンテンツ　　　　　　　　　　　俊博
　　　　　　　　　　

■楽々川柳

　　　　質問にお答えしました！
　　　　『同一句を同時に複数の句会に出してもいいでしょうか？』
　　　　　　川柳の世界では禁止されています。誤って出してしまって、せっかく入選
　　　　しても後で発覚して『無効』となったり、『辞退』という事も実際にあります。気
　　　　を付けて下さい。ただ、没句に関しては、出して大丈夫です。

　　　　『歌謡曲や唱歌、句集から名言を引用して作った句は盗作になりますか？』
　　　　　程度の問題だと思います。川柳は、やはり、多読、よい川柳をたくさん読む、
　　　　という事が上達の助けになります。だから、名言は引用したくなりますが、ワ
　　　　ンフレーズのみ、単語のみ、と意識した方が良いでしょう。短詩文芸なので、
　　　　一語だけ変えた、では、盗作とみなされても仕方ないでしょう。名言は耳や頭
　　　　に残り易いのですが、気を付けましょう。


　　　　　　　　

■選者の一句

　　　　樹木医の枝先の桜花（ﾊﾅ）だけ愛でて　　　　　　　　　夏牛


　　　
　　　　☆５月のお題は『切る』　　　　　　　　　　　　　 　４月末日締切です。
　　　　☆６月のお題は『自転車』　　　　　　　　　　　　 ５月末日締切です。

　　　　☆なお『自由吟』は随時、募集しています。



　　今回の特選句『茣蓙敷いて軽い噂を弾ませる』
　

　　　春のうららの、ほのぼのとした情景が浮かんできます。気の合ったお友達と、
　　きっと桜の下に茣蓙など敷いて、お弁当？おにぎり？それとも御菓子でしょうか、
　　昼下がりのお花見のように思います。
　　　その席には重いお話など似合わなくて、『軽い噂』というのが、とってもいい感じ
　　なのでしょう。談笑する姿が目に見えるようです。
　　　とっても楽しい、春らしい一句と思いました(#^.^#)