▼ 2013/03/09(土) 第246回2月16日放送
■入選句
題『炎(ひ・ほのお』境内のかがり火照らす人の業 好
おはようはマッチの炎線香に 寿
中華鍋炎へ思わず止まる箸 なごみ
長良川水面を照らすかがりの炎 俊夫
青白い炎のままで消えた恋 英明
まだあった渦巻く炎胸の中 有子
題『自由吟』
ポケットに飴玉入れて世を渡る 英樹
断捨離の目がチラチラと文庫本 重子
川柳のブログで知った声の主 めぐ
■楽々川柳
『難しい言葉(四字熟語など)』について川柳では基本、普段使っている言葉(口語体)で詠みましょう、と教えられて
いますが、そこは文学。十七音字で作る短詩文芸ですから、どうしても少し難
しい言葉を使いたくなります。
その一つ、四字熟語などは、そのものに深い意味があるので、それを使うだ
けで言いたい事が伝わりやすくなる一面と、四字熟語に頼ってしまって、ただ
寄りかかっているだけの句になってしまうという一面があります。けっこう使い
方は難しいのかも知れません。
ところで、四字熟語を勝手に二字だけ使って表現してしまおうとする方もいま
すが、その二字にちゃんと意味があるのか、辞書に載っている言葉かどうか、
使う際には調べるようにしましょう。
■選者の一句
ミュージアム遠い神戸のほのぼのと ヨシヱ☆3月のお題は『涙』 2月末日締切りです。
☆4月のお題は『茣蓙(ござ)』 3月末日締切りです。
☆なお『自由吟』は随時、募集しています。
今回の特選句『南向き燃える陽炎寺の屋根』
わざわざ『南向き』とあり、『燃える陽炎』そして『寺の屋根』と続いています、
きっと季節は冬、かと。南向きのお寺の屋根に陽が当たり、ゆらゆらと陽炎が
立ち昇っている…少し俳句的な川柳かも知れませんが、何とも暖かさや陽ざ
しの強まりから春が近いような心地になる一句だと思います。お寺の屋根は
黒っぽいので、陽炎が見えるようです。
1: 桔理子 2013年03月09日(土) 午後5時42分
めぐ 様
コメント、ありがとうございます!
コメント欄は後での修正がきかないので、気になさらないでください!
いつも、ご投句、放送も聴いて下さり、ブログも読んで活用して頂き、もう、すごく嬉しいです!!!
これからもよろしくお願いしますm(__)m