▼ 2017/04/20(木) 第459回3月18日放送
■入選句
題『顔』何食わぬ顔だが嘘を付けぬ眉 麦乃
これからももっと増やすぞ笑い皺 洋子
童顔の君のごめんをまた許す 寿美代
ネクタイを外すと裏の顔になる 義子
忘れましょ やはり笑顔が似合います 喜佐男
ナショナリズムの不気味な流れ顔を出す 堅坊
題『自由吟』
物忘れするから物が覚えられ 一本杉
川柳の話題を持って世を渡る しゅういち
文明の機器顔負けの老いの知恵 節子
花咲けど還らぬ島が北にある 敏晴
■投句の宛先
☆ 葉書・封書〒673-0493 三木市エフエムみっきぃ
☆ Fax番号 0794-86-1761
☆ e-mailアドレス melbo@fm-miki.jp
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今回の特選句『斜交いに見たらなんとかなる鏡』
もう、何と言って良いのか!噴き出してしまいました。
最近お化粧の乗りが良くないし、髪型もすんなりと決まらない。鏡を覗き込んでいると要らない物まで目に付いてくる。笑ったり顰めたり、横目で見てみたり…。お?
斜交いに見てみたら?この角度なら『まだイケてる』
そんな意味じゃないと思います。寄る年波をちょっと自分自身で揶揄っておられるのでしょうか。でも、そこには(まだまだイケる。捨てたもんじゃない)とか、(まだ前に進むぞ)という気持ちも含まれている気がします。
何だか余裕ですね!『斜交いに見たら』ほら!
そんな声が、明るい笑みが見えるような気がします。
ユーモアと軽みのある佳句だと思いました。(桔理子)