▼ 2016/11/26(土) 第443回11月26日放送
■入選句
題『 腰 』川柳に腰があるなら中七か 隆太
輪の外へ出たからやっと腰が伸び 無球
腰さすり主婦はキッチン離れない なごみ
使いすぎ手入れ不足に怒る腰 敏明
ダイエット成果の出ない腰回り めぐ
米づくり手間の分だけ腰伸ばす 益弘
痛くても引けない腰が数多ある 寿
題『自由吟』
大丈夫病気じゃなくて加齢です 一徳
白萩にふと重ねてる母の影 わか子
サヨナラと余白にあったなぐり書き 喜明
■選者の一句
ご無沙汰を月に詫びつつ書く手紙 敏子☆来年1月のお題は『翔く(はばたく)』 12月末日締切りです。
☆来年2月のお題は『驚く』 来年1月末日締切りです。
☆ なお『自由吟』は随時、募集しています。
■投句の宛先
☆ 葉書・封書 〒673-0493 三木市エフエムみっきぃ☆ Fax番号 0794-86-1761
☆ e-mailアドレス melbo@fm-miki.jp
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今回の特選句『おかげ様今日も夕日の色の中』
この句を読んだ時、優しいなあ、温かいなあ、と強く感じました。
きっと『おかげ様』という上五と、『夕日の色の中』という美しい
フレーズによって辺り一面を朱に染める夕日の色が思い浮かん
だのだと思います。
絵も色も、そこに立つ人の姿も浮かんできて、良い句だなあと
思いました。
この句の素敵なのは何と言っても『夕日の色の中』という言葉
だと思います。『夕日に染まる』 『夕日が染める』などといった表
現はよく目にしますが『夕日の色の中』という表現は新鮮でした。
作者の姿がすっぽりと溶け込んで、夕日がよりいっそう際立つ
気がしました。
『おかげ様』という感謝の言葉に、手を合わされている姿を想像
しましたが、佇んでおられたのかも知れません。
十七音字の抒情詩のような味わいの一句と思います。
(桔理子)