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2016/11/26(土) 第443回11月26日放送

特選句 

     おかげ様今日も夕日の色の中           義樹
 

入選句

   題『 腰 』
     川柳に腰があるなら中七か            隆太
     輪の外へ出たからやっと腰が伸び        無球
     腰さすり主婦はキッチン離れない        なごみ
     使いすぎ手入れ不足に怒る腰          敏明
     ダイエット成果の出ない腰回り          めぐ
     米づくり手間の分だけ腰伸ばす         益弘
     痛くても引けない腰が数多ある           寿
   題『自由吟』
     大丈夫病気じゃなくて加齢です          一徳
     白萩にふと重ねてる母の影           わか子
     サヨナラと余白にあったなぐり書き        喜明
 

選者の一句

    ご無沙汰を月に詫びつつ書く手紙        敏子



    ☆来年1月のお題は『翔く(はばたく)』  12月末日締切りです。
    ☆来年2月のお題は『驚く』     来年1月末日締切りです。    
    

    ☆ なお『自由吟』は随時、募集しています。
 

投句の宛先

    ☆ 葉書・封書   〒673-0493 三木市エフエムみっきぃ
    ☆ Fax番号     0794-86-1761
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   今回の特選句『おかげ様今日も夕日の色の中』

    この句を読んだ時、優しいなあ、温かいなあ、と強く感じました。

    きっと『おかげ様』という上五と、『夕日の色の中』という美しい
   フレーズによって辺り一面を朱に染める夕日の色が思い浮かん
   だのだと思います。

    絵も色も、そこに立つ人の姿も浮かんできて、良い句だなあと
   思いました。

    この句の素敵なのは何と言っても『夕日の色の中』という言葉
   だと思います。『夕日に染まる』 『夕日が染める』などといった表
   現はよく目にしますが『夕日の色の中』という表現は新鮮でした。
    作者の姿がすっぽりと溶け込んで、夕日がよりいっそう際立つ
   気がしました。
    『おかげ様』という感謝の言葉に、手を合わされている姿を想像
   しましたが、佇んでおられたのかも知れません。

    十七音字の抒情詩のような味わいの一句と思います。
                                (桔理子)