▼ 2016/09/03(土) 第430回8月27日放送
■入選句
題『山』あの峰に十七歳の僕がいる 真理子
映像に山の空気を贈られる 克子
人よりも規律を守る猿の山 英樹
子や孫に押しつけ国債山積に 聖也
猛暑にて山彦さえもだらけてる 益弘
助けてと云わないでくれ冬登山 俊六
題『自由吟』
万病に笑いの種を処方する 麦人
モナリザの笑みをまねてる朝鏡 わか子
楽しいと思えるひとつあれば良い しゅういち
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今回の特選句『山盛りの書類を寄せて昼を食う』
この句を読んで真っ先に目の前に浮かんだのは…我が家のパソコン
の前。我が家はデスクトップを使っていて、ほとんど私専用状態ですが、
時々、主人も息子も使います。ちょっとでも物を動かそうものなら『アカン
やん!待って、私が退ける!』と偉そうですが、私が悪い。分っています。
しかし、積んでいるだけに見えても私なりの秩序というのがあって…。
この句は、ヨシヱさんがコメントされたように『私のパソコンの前』を詠
まれたのではありません。お仕事の職場の机の上の事でしょう。無造
作に置かれている書類。山積みになっている中で忙しくお仕事をされて
いると思ったら急に書類を寄せて、小さなスペースを作った。何をする
のかと見ていると、お弁当が出て来て…。
そんな情景が浮かんできます。働き盛りのサラリーマンの一コマでし
ょう。
たった十七音字の川柳ですが、活気のある情景が浮かんで、楽しい
佳句だと思います。
(桔理子)