▼ 2013/11/02(土) 第283回11月2日放送
■入選句
題『写す』写真より美人と言われます いつも 英明
どれ見ても写真の端に僕がいる 英樹
美容院正直すぎる鏡有る 千恵子
鏡に写る皺に誇りを持っている すみえ
見つめあう君の瞳にいる私 恭子
あの人の心のノート模写してる 清香
題『自由吟』
逆縁の葬の流れに秋沈む 喜明
田に稲が無くなり小鳥うちの庭 瑠璃子
大空へ飛ぶ折鶴を折っている 光子
■川柳ヒストリー
好きだから離れてすわるのも おんな 柳水『類題別番傘川柳一万句集第六版』の中の『類題 おんな』、更に『女
ごころ』16句の中の1句です。
現在では高齢の方の方が、私たちの頃はそうでしたよ、と言いそうで
すが、と、正明さんは解説されていましたが…女ごころって案外変わっ
ていないのでは?と、思います。少なくとも私は『うん!わかる!女ごこ
ろよね~!』って思いましたもん。
『類題別番傘川柳一万集』は、現在、最も会員数の多い番傘川柳本社
刊行の川柳誌です。昭和38年に創立55周年を迎え、記念として初版を
発刊されました。
昭和12年、25周年の記念事業として企画されましたが、創刊以来の四
万句近くから選び出し、原稿を書き始めたが戦争に突入、空襲で原稿が
焼けてしまわないようにと、非常持出のラベルを貼って何時も手元に置
いたという苦労話が記されているそうです。出版事情も悪く、企画から30
年を経て、ようやく出版に到ったのでした。
■選者の一句
世界の和願うこどもの絵画展 正明☆11月のお題は『写す』 10月末日締切りです。
☆12月のお題は『残す』 11月末日締切りです。
☆なお『自由吟』は随時、募集しています。
今回の特選句『自戒の念込めてゆっくり写経する』
私は写経をした事が無く、やり方も、意味も、何処でどのように、という事も
知らなかったのですが、一般に『般若信教』を写すそうです。お寺で写経の
一式を購入し、写して書いて、奉納するそうです。
心静かにして写経をされている姿が浮かんできます。
お経とは不思議な力があり、意味も分からない私でさえ厳かな気持ちにな
ります。あくせくと日々過ごしていますが、様々な思いを込めながら、問い掛
けながら書く写経。必要な時間なのかなと思います。
心に問うてくるような一句だと思いました。
1: ようこそ川柳広場へ 2013年11月17日(日) 午後9時41分
ブログが遅れがちですみません!
頑張ってUPして行きますので、またお寄りくださいませ!!!
桔理子