▼ 2013/02/10(日) 第243回1月26日放送
■入選句
題『鉛筆』家計簿は赤鉛筆のお正月 はるママ
塾通い鉛筆みんな尖がって 恭子
逝った娘のデッサンを濃く 生にままに 喜明
真っ暗闇鉛筆で句を書きつける 俊夫
鉛筆だこできてた昔偲ばれる 好
お出かけにメモと鉛筆いつも友 めぐ
老記者が鉛筆舐めて斬る社会 英樹
市長賞ちびた鉛筆児童(こ)の自慢 ひたき
鉛筆をいつまで削る意気地なし 英明
■楽々川柳
『句のリズムについて』川柳の作句の約束事(ルール、というほど強くないのが現状です)として、五・
七・五 で作る。八・九 または 九・八 のでもOKです。全部で十七音字の短
詩文芸です。
また、口語体(話し言葉)で作る、というのも川柳の特徴です。
川柳は短詩文芸ですので、句のリズム、というものを重視しています。これは、
『詩』という文芸全般に言える事だと思います。その意味で中八、と言われる真
ん中が八字になるのを嫌う傾向があります。下五、も、そういった『リズム』という
点で五文字でバシッと決まると句が『締まる』と思います。
ですから『夜』『明日』『夫』等も、『よ・よる』『あす・あした』『おっと・つま』などと、
状況に、リズムに応じて読み分ける事も大切だと思います。
■選者の一句
この池が世間か 鯉の五六匹 敏子☆3月のお題は『涙』 2月末日締切りです。
☆なお『自由吟』は随時、募集しています。
今回の特選句『鉛筆の両端にある嘘 誠』
実はこの句を本当に味わっていたわけではなかったので(^_^;)、最初はよく
分からなかったのですが、鉛筆は消せる、消すことのできる鉛筆で書く、そこに
揺れている『虚実』、を詠んだ句、です。
なるほど…、と、感心してしまいました。『鉛筆』というお題でこんな深い句が、と、
先生はおっしゃってました。
はああ、私はまだまだだな…。上級クラスの名句です!
1: めぐ 2013年02月16日(土) 午後5時04分
ラジオから毎土曜日愉しく聴いていますが2月2日はスキー旅行で聴けなくて寂しかったですが”ブログ”で
じっくり見ました。皆様の川柳をゆっくり味わえてブログも愉しみです。出演の皆様の笑顔も素敵です。
2: めぐ 2013年02月16日(土) 午後5時04分
ラジオから毎土曜日愉しく聴いていますが2月2日はスキー旅行で聴けなくて寂しかったですが”ブログ”で
じっくり見ました。皆様の川柳をゆっくり味わえてブログも愉しみです。出演の皆様の笑顔も素敵です。