▼ 2016/10/08(土) 第436回10月8日放送
■入選句
題『テンポ』ワンテンポ遅れた返事疑われ 無球
合唱にテンポ合わぬ子一人いる 洋子
終戦を明るく変えたのはリンゴ 浩
生活のテンポが狂う妻の留守 敏晴
テンポよく目減りしてゆく預金高 英明
その言葉ぶつける前に一呼吸 れおん
題『自由吟』
半世紀で貴様と俺歌えてる しゅういち
定年後やっと青空思い出し 喜明
欲しいだけあげます過疎の空の星 麦人
何故だろう「月の砂漠」を口ずさむ 喜佐男
■投句の宛先
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今回の特選句『スローテンポ合わせてくれる介護の手』
『テンポ』というお題で様々なテンポの句が寄せられて、『介護』につい
ての句も幾つかありましたが、素直に詠まれていて、すんなりと心に響
きました。でも、『スローテンポ』という出だし、それに続く『合わせてくれ
る介護の手』に、ああ、介護をされている人のテンポなのか、と気付くと、
大変な作業なのに、介護されている方にも、介護を受けている方にも笑
顔が見える気がしてあたたかい気持ちになります。
やさしい句だなあ、と思いました。
日常の一コマを、こんな風に詠めるのは、一呼吸置いて句にされてい
る事も含めて、ああ、川柳っていいなあと思いました。
(桔理子)