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2016/10/08(土) 第436回10月8日放送

特選句 

     スローテンポ合わせてくれる介護の手     寿
 

入選句

   題『テンポ』
     ワンテンポ遅れた返事疑われ         無球
     合唱にテンポ合わぬ子一人いる        洋子
     終戦を明るく変えたのはリンゴ          浩
     生活のテンポが狂う妻の留守         敏晴
     テンポよく目減りしてゆく預金高        英明
     その言葉ぶつける前に一呼吸        れおん
   題『自由吟』
     半世紀で貴様と俺歌えてる        しゅういち
     定年後やっと青空思い出し          喜明
     欲しいだけあげます過疎の空の星      麦人
     何故だろう「月の砂漠」を口ずさむ     喜佐男
 

選者の一句

    描いてる探勝の夢捨てきれず         ヨシヱ



    ☆11月のお題は『腰』      10月末日締切りです。
    ☆12月のお題は『埋める』   11月末日締切りです。    

    ☆ なお『自由吟』は随時、募集しています。
 

投句の宛先

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    ☆ Fax番号     0794-86-1761
    ☆ e-mailアドレス  melbo@fm-miki.jp
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   今回の特選句『スローテンポ合わせてくれる介護の手』

    『テンポ』というお題で様々なテンポの句が寄せられて、『介護』につい
   ての句も幾つかありましたが、素直に詠まれていて、すんなりと心に響
   きました。でも、『スローテンポ』という出だし、それに続く『合わせてくれ
   る介護の手』に、ああ、介護をされている人のテンポなのか、と気付くと、
   大変な作業なのに、介護されている方にも、介護を受けている方にも笑
   顔が見える気がしてあたたかい気持ちになります。

    やさしい句だなあ、と思いました。

    日常の一コマを、こんな風に詠めるのは、一呼吸置いて句にされてい
   る事も含めて、ああ、川柳っていいなあと思いました。
                                       (桔理子)