▼ 2016/10/15(土) 第437回10月15日放送
■入選句
題『テンポ』割勘となればテンポの進む盃 無球
テンポよいタクトに弾む会議録 わか子
ペチャクチャのテンポに男置き去りに 一徳
鼻歌のテンポ体調聞き分ける 寿
嘘混ぜりゃ話すテンポが遅くなる 聖也
テンポよく句会進むが名前出ず 秀夫
ああ言えばこう言う嫁と五十年 義樹
題『自由吟』
地球儀のどこを突いても流れる血 ひろこ
落第もわが青春の一ページ 喜明
優しさをいっぱい溜めている根っこ 麦人
■選者の一句
この世仮の世一本締めで終わらんや 敏子☆12月のお題は『埋める』 11月末日締切りです。
☆来年1月のお題は『翔く(はばたく)』 12月末日締切りです。
☆ なお『自由吟』は随時、募集しています。
■投句の宛先
☆ 葉書・封書 〒673-0493 三木市エフエムみっきぃ☆ Fax番号 0794-86-1761
☆ e-mailアドレス melbo@fm-miki.jp
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今回の特選句『コスモスのゆらりゆらりの強かさ』
見付けの面白い、鋭い一句だと思います。
コスモスは秋の風物詩、ゆらゆらと風に揺れて群れ咲いている姿
は可憐で優しいイメージです。
その『可憐』『優しい』というイメージをぶち破り、『強かさ』と詠まれ
たところがこの句の面白さだと思います。しかも、一見優しさを強調
するこうな『ゆらりゆらりと』という中七、このリフレーンの言葉が返っ
て『強かさ』を強めているようです。
コスモスって近くに行くと茎は太いし根も張っていて、意外とたくま
しい花ですね。その『近付いて気づく意外な一面』を『強か』と詠まれ
たのでしょう。…ふんふん。そんな人、いるいる…。
穿ちの効いた佳句だと思います!
(桔理子)