*特選句　

　　　　　君の名を書く鉛筆は温かい　　　　　　　　　　おーちゃん

■入選句

題『鉛筆』
　　　　　やわらかい色鉛筆で描く世界　　　　　　　　　　　　　朝子
　　　　　迷ったら鉛筆転がし運開く　　　　　　　　　　　　　　　めぐ
　　　　　自分史の鉛筆少しはしゃぎ過ぎ　　　　　　　　　はるママ
　　　　　引き出しの鉛筆削りもの言わず　　　　　　　　　　　翔空
　　　　　デッサンで親が描いた子の未来　　　　　　　　　　　清香
　　　　　鉛筆で夢の地図また描き広げ　　　　　　　　　　　　　 栄
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　
題『自由吟』
　　　　　一票を軽いメディアに操られ　　　　　　　　　　　　　英樹
　　　　　話せない心ずきずき痛むから　　　　　　　　　　　なごみ
　　　　　新しい風それなりの風で来る　　　　　　　　　　　　　重子
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　

■川柳ヒストリー

　　　奥田白虎（びゃっこ）編の『川柳歳事記』創元社発行から５句、正月にちなんだ
　　句を紹介します。
　　　百虎は、大正５年（1916年）京都府うまれ、川柳を始めたのは16歳の時です。
　　　『番傘川柳社』に所属、編集長、幹事長の要職についています。また、ＮＨＫ学
　　園『川柳講座』添削講師を務めています。

　　　作者名は省略させて頂きます。
　　　　　　美しい嘘かもしれぬおめでとう
　　　　　　振り袖に未来の虹を抱いて初春（はる）
　　　　　　正月の愚痴老妻の割烹着
　　　　　　元旦の足音となる大鳥居
　　　　　　初空へ初老（おい）も忘れて背を伸ばす


　　

■選者の一句

　　　　上弦の月が見下ろす鄙（ひな）豊か　　　　　　正明


　　　
　　　　☆２月のお題は『炎（ひ・ほのお）』　　　　　　　　１月末日締切りです。
　　　　☆３月のお題は『涙』　　　　　　　　　　　　　　　　２月末日締切りです。

　　　　☆なお『自由吟』は随時、募集しています。



　　今回の特選句『君の名を書く鉛筆は温かい』

　　ほんわか～～！なんだかくすぐったくて、懐かしい想いがよみがえってきます。
　ノートの端っこ？はたまた教科書に？机に？書いたらササッと消すのでしょうか？
　　ちょっと想像し過ぎかな(^_^;)とっても素直な一句に見えて、すごくまとまった
　　秀句です。「鉛筆は温かい」なんて心憎い表現♪あの頃のワタシはいじらしかった
　(#^.^#)