▼ 2013/02/09(土) 第240回1月5日放送
*特選句
家計簿へ赤鉛筆が良く動き なごみ
家計簿へ赤鉛筆が良く動き なごみ
■入選句
題『鉛筆』鉛筆を鼻ひげにして考える 俊夫
達筆の6B二行意味不明 としや
達観の先は翳んで4H 喜明
えんぴつで下書き愛を伝えねば すみえ
筆談の鉛筆弾むなごやかに 栄
消しても消えぬ鉛筆と恋ごころ 朝子
題『自由吟』
楽しみを塗り続けてる昨日今日 千恵子
高福祉高負担でも間に合わず 翔空
映画化を活字で追うと倍愉し めぐ
■川柳ヒストリー
恋せよと薄桃色の花が咲く 岸本水府川柳六大家の一人、最大の川柳社『番傘』の創立者、岸本水府の句です。
『番傘』は大正2年(1913年)西田当百、岸本水府(すいふ)らが発起人とな
り、起こしました。水府21歳の時です。この句は水府の最も若い時の句です。
100年以上も前の句とは思えません。
水府は大阪の人で、楽しい、思わず笑いが起きる会話を得意とする方だった
ようです。俳句作家の山口誓子の文の中に『お互い川柳人・俳人などと名乗ら
ず、川柳作家・俳句作家で行こうなどど話し合った事もあった』と、あります。
また、毎日新聞に『関西が川柳の本場であることに自信を持っている』と紹介
しています。
■選者の一句
弾ける瞬間(とき)虹を映したシャボン玉 桔理子☆2月のお題は『炎(ひ・ほのお)』 1月末日締切りです。
☆3月のお題は『涙』 2月末日締切りです。
☆なお『自由吟』は随時、募集しています。
今回の特選句『家計簿へ赤鉛筆が良く動き』
思わずククッと笑ってしまう川柳らしい一句です。本当は笑ってる場合じゃないの
かもしれませんが(^_^;)(また赤字だわ!大変~!)なーんて、ちょっぴりため息
吐きながら、それでも逞しいのが主婦(^^)v
こんな風に日常を楽しく、ちょっぴりシニカルに詠めたら素敵ですね!