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2013/02/09(土) 第240回1月5日放送

*特選句 

     家計簿へ赤鉛筆が良く動き          なごみ

入選句

題『鉛筆』
     鉛筆を鼻ひげにして考える              俊夫
     達筆の6B二行意味不明               としや
     達観の先は翳んで4H                 喜明
     えんぴつで下書き愛を伝えねば          すみえ
     筆談の鉛筆弾むなごやかに               栄
     消しても消えぬ鉛筆と恋ごころ            朝子
                         
       
題『自由吟』
     楽しみを塗り続けてる昨日今日          千恵子
     高福祉高負担でも間に合わず            翔空
     映画化を活字で追うと倍愉し             めぐ
     
                     
 

川柳ヒストリー

      恋せよと薄桃色の花が咲く        岸本水府

    川柳六大家の一人、最大の川柳社『番傘』の創立者、岸本水府の句です。
    『番傘』は大正2年(1913年)西田当百、岸本水府(すいふ)らが発起人とな
   り、起こしました。水府21歳の時です。この句は水府の最も若い時の句です。
   100年以上も前の句とは思えません。
    水府は大阪の人で、楽しい、思わず笑いが起きる会話を得意とする方だった
   ようです。俳句作家の山口誓子の文の中に『お互い川柳人・俳人などと名乗ら
   ず、川柳作家・俳句作家で行こうなどど話し合った事もあった』と、あります。
    また、毎日新聞に『関西が川柳の本場であることに自信を持っている』と紹介
   しています。     
 

選者の一句

    弾ける瞬間(とき)虹を映したシャボン玉      桔理子


   
    ☆2月のお題は『炎(ひ・ほのお)』        1月末日締切りです。
    ☆3月のお題は『涙』                2月末日締切りです。

    ☆なお『自由吟』は随時、募集しています。



  今回の特選句『家計簿へ赤鉛筆が良く動き』

  思わずククッと笑ってしまう川柳らしい一句です。本当は笑ってる場合じゃないの
 かもしれませんが(^_^;)(また赤字だわ!大変~!)なーんて、ちょっぴりため息
 吐きながら、それでも逞しいのが主婦(^^)v
  こんな風に日常を楽しく、ちょっぴりシニカルに詠めたら素敵ですね!