▼ 2016/08/06(土) 第427回8月6日放送
■入選句
題『山』山の端に夕陽 昭和の色をして 喜明
国会と高崎山は相似形 幸二
山積みの淋しさ臭うゴミ屋敷 寿美代
八月の海山ざわわ鎮魂歌 わか子
いつからか姥捨て山は町の中 恭子
山男自然を愛すきれいな目 めぐ
題『自由吟』
忘却はさせぬ葉月のきのこ雲 麦人
五輪旗へ熱く燃えてるアスリート 野薫
ポケモンGO予定はずれの夏休み 寿
■投句の宛先
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今回の特選句『優しさが欲しくて今日も山を見る』
私には『父なる山・母なる海』などという固定観念はあまり無くて、
この句の山の優しさは山の雄大さという事だろうと受け取って、素
敵な句だと思いました。
何か困った事があったから見上げたのでは無いと思います。日々
の生活の中でふと見上げるその山は雄々しくもあり、力強くもあり、
また、ホッとするおおらかな表情も見せてくれるのでしょう。山は猛々
しいだけではなく、緑に包まれて静かで、数多の命を抱え込んでいる、
そんな気がします。
『山』の持つ一面を素直に表現された実感句だと思います。大阪の
下町で育った私は、ふと羨ましく思う一句です。
(桔理子)