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2015/12/02(水) 第390回11月21日放送

特選句 

     あの人を信じて舫い綱投げる          真理子

入選句

   題『投げる』
     匙投げず医者の奮闘ただ感謝            幸二
     手探りで言葉投げ合う初対面            英樹
     コメンテーター画面でなけりゃ投げとばす    行兵衛
     投げるにはチョット勇気のいるキッス        五月
     投げかけてもしやもしやの返事待つ         聖也
     野良猫に当たらぬように石を投げ         瑠璃子
   題『自由吟』
     老犬も食欲だけは揺るがない            めぐ
     する しない 髪染め迷う八十路です         寿
     神無月やっぱり貧乏神と呑む            幸雀
 

選者の一句

    今の位置天井ですか底ですか           桔理子
 


    ☆ 来年1月のお題は『飛ぶ』     12月末日締切りです。
    ☆ 来年2月のお題は『二階』   来年1月末日締切りです。

    ☆ なお『自由吟』は随時、募集しています。
 

投句の宛先

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    ☆ Fax番号     0794-86-1761
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   今回の特選句『あの人を信じて舫い綱投げる』

    舫い綱、私はよく知らなかったので広辞苑を調べると、『船をつなぐ綱。
   やりて。てやす。』 とありました。…えらい簡単な説明だな、余計分から
   なくなってネットで調べると、『船と船、あるいは船と岸をつなぐための綱』
   とありました。

    海が荒れた時、船が流されてしまわないように船と船を繋いだり、岸に
   船を繋ぐ為の綱の事です。

    いつも元気で、何が起こっても平気そうに振舞ってはいても心細い時
   があります。そんな時、信じられる『あの人』がいて、信じて『舫い綱』を
   投げる。その人はきっと、しっかりと掴んで杭に繋いでくれるのでしょう。

    この句は破調の句です。『あの人を信じて投げる舫い綱』とするとスッ
   キリします。でも、スッキリし過ぎて主題がぼけてしまいます。
    いつもリズム、リズムと言っているので矛盾しますが、主題を強調する
   ためにわざと破調になっているのでしょう。

    リズムは大切ですが、崩す事によって心に響く句もあると思います。