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2012/12/02(日) 第234回11月24日放送

特選句 

    よろい脱ぎ家族と共に囲む鍋           春喜

入選句

題『侍』
     裃をエプロンにかえ一か月                
     源平の合戦所登山中           
     影武者は命捨てても陰捨てぬ         
     アラカンの鞍馬天狗で侍知る            
     小心な武士は旗色よく読める            
     なでしこに負けぬ侍ザックジャパン              
      
題『自由吟』
     背伸びして生きる私の疲労感            
     万歩計持たず気儘にゆっくりと             
     追いつけぬ前行く父の拒む背         
  

江戸川柳

   四五年もお講に目立つ縁遠さ
   240年余り前の川柳です。
   お講とは『仏教寺院で宗祖・派祖の忌日に恩徳を講ずるために行われる法会。
  特に浄土真宗のものは有名。(略) 日本史広辞典より』
   つまり、江戸時代のお寺の報恩講の事で、大勢の(若い)男女が正装して集まる
  行事であり、こういう機会は少なく、報恩講で男女の出会いが作られ、その縁で結
  婚、という事が往々にしてあった、つまり、集団お見合いの場でもあったそうです。
   この川柳は(あの人はもう4年も5年も来られている、まあ縁遠い人だ)という内容
  のちょっと揶揄まじりの句ですが、江戸時代の風習の一つが分かる川柳となって
  います。

    

選者の一句

    少しだけ認めてほしい細い葦        ヨシヱ



  ☆来年1月のお題は『鉛筆』   12月末日締切りです。
  ☆来年2月のお題は『炎(ひ・ほのお)』   1月末日が締切りです。


 今回の特選句は『よろい脱ぎ家族と共に囲む鍋』。
  男の人は家を出たら七人の敵がいる、と言いますよね。
  仕事場で『鎧』を身に着け戦って帰ってきたお父さんが家族と食事をする。
 それは温かい、湯気ほわほわの鍋である、という、とってもホッとする素敵な
 川柳ですね。語呂もリズムも良いお上手な川柳です。

1: なごみ 2012年12月15日(土) 午後6時05分

1月「鉛筆」考えてみますね、投句は何句まで良いのでしょうか?
放送楽しみにしておりますよ~~☆

2: ようこそ川柳広場へ 2012年12月16日(日) 午後0時57分

なごみ様
コメントありがとうございます!
投句の制限はしていないのですが、一つのお題に2~3句の投句が一番多いです。
自由に作っていただく『自由吟』も同時に募集していますのでよろしくお願いします!
いつも励ましとコメント、ありがとうございます(#^.^#)頑張ります(^^)v