▼ 2012/12/02(日) 第234回11月24日放送
■入選句
題『侍』裃をエプロンにかえ一か月
源平の合戦所登山中
影武者は命捨てても陰捨てぬ
アラカンの鞍馬天狗で侍知る
小心な武士は旗色よく読める
なでしこに負けぬ侍ザックジャパン
題『自由吟』
背伸びして生きる私の疲労感
万歩計持たず気儘にゆっくりと
追いつけぬ前行く父の拒む背
■江戸川柳
四五年もお講に目立つ縁遠さ240年余り前の川柳です。
お講とは『仏教寺院で宗祖・派祖の忌日に恩徳を講ずるために行われる法会。
特に浄土真宗のものは有名。(略) 日本史広辞典より』
つまり、江戸時代のお寺の報恩講の事で、大勢の(若い)男女が正装して集まる
行事であり、こういう機会は少なく、報恩講で男女の出会いが作られ、その縁で結
婚、という事が往々にしてあった、つまり、集団お見合いの場でもあったそうです。
この川柳は(あの人はもう4年も5年も来られている、まあ縁遠い人だ)という内容
のちょっと揶揄まじりの句ですが、江戸時代の風習の一つが分かる川柳となって
います。
■選者の一句
少しだけ認めてほしい細い葦 ヨシヱ☆来年1月のお題は『鉛筆』 12月末日締切りです。
☆来年2月のお題は『炎(ひ・ほのお)』 1月末日が締切りです。
今回の特選句は『よろい脱ぎ家族と共に囲む鍋』。
男の人は家を出たら七人の敵がいる、と言いますよね。
仕事場で『鎧』を身に着け戦って帰ってきたお父さんが家族と食事をする。
それは温かい、湯気ほわほわの鍋である、という、とってもホッとする素敵な
川柳ですね。語呂もリズムも良いお上手な川柳です。
1: なごみ 2012年12月15日(土) 午後6時05分
1月「鉛筆」考えてみますね、投句は何句まで良いのでしょうか?
放送楽しみにしておりますよ~~☆
2: ようこそ川柳広場へ 2012年12月16日(日) 午後0時57分
なごみ様
コメントありがとうございます!
投句の制限はしていないのですが、一つのお題に2~3句の投句が一番多いです。
自由に作っていただく『自由吟』も同時に募集していますのでよろしくお願いします!
いつも励ましとコメント、ありがとうございます(#^.^#)頑張ります(^^)v