▼ 2012/11/03(土) 第230回10月27日放送
■入選句
題『消える』専門店値札確め店入る
知る人は専門知識ひけらかさず
専門家言いまわしには気をつかい
素人の方がズバリとパネリスト
専門科増えて受信日また増える
お別れはやっぱり涙専門ね
題『自由吟』
のど元で固有名詞が引っ掛る
朝刊を開けば起きる偏頭痛
甘い法螺吹けばどんどん寄る出資
■江戸川柳
御相手の碁は勝ちそうで考えるこの川柳は少しひねりのある趣のある句です。
上句の『御相手』は、『身分の高い人』という意味です。つまり、『身分の
高い人』の相手に選ばれた実力のある人の、いかに上手に(不自然でなく)
負けるかを考える、という、意味の深い句です。
江戸時代、幕府は碁打四家といって幕府公認の技芸として家禄を支給し
ていたそうです。 この時代からもう『接待〇〇』があったんですね!
■選者の一句
ときどきは小さな意地も見せておく ヨシヱ☆12月のお題は『12月を感じさせるもの』 11月30日締切りです。
今回の特選句『主婦業の専門コース四十年』。
専業主婦、を『主婦業の専門コース』と詠んだ言葉のチョイスが素晴らしいです!
そうなんですよね。主婦の知恵、主婦のやりくり。大変な事を明るく元気よくこなさ
れている姿が浮かびます。素敵な川柳ですね(#^.^#)