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2014年12月の日記

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2014/12/27(土) 第343回12月27日放送

特選句 

     大丈夫医者の嘘には愛がある              節城

入選句

   題『宝石』
     ボタ山に歴史を託す黒ダイヤ               英明
     宝石でなくていいのよサンタさん               葵
     ダイヤ嵌めもう直ぐ鍋を磨く指              なごみ
     悲しみに品よく調和する真珠                恭子
     がんばる子宝石よりも光ってる             瑠璃子
     宝石が並んだはずの入社式                英樹
     無骨だが真珠を守るあこや貝               益弘
   題『自由吟』
     空想の翼にリボンつけている              喜八郎
     さっと席譲る子供に目で拍手               敏晴


選者の一句

    保護色を纏うてじっと時を待つ             敏子

 

    ☆来年2月のお題は『迷い』     来年1月末日締切りです。
    ☆来年3月のお題は『光る』     来年2月末日締切りです。


    ☆なお『自由吟』は随時、募集しています。



   今回の特選句『大丈夫医者の嘘には愛がある』

    この句は意味が深くて、いい加減なコメントはできないと思いました。
    『大丈夫』と、そう言って下さったお医者様は、ちゃんと目を見て話さ
   れるお医者様なのでしょう。私たちはお医者様の言葉を信じたいので
   す。お医者様の一挙一動に神経を尖らせるのです。
    この『大丈夫』は、嘘なのでしょうか?
    内容に触れるのは差し控えましょう。でも、場面が見えるようです。
    『嘘には愛がある』この言葉が句全体をギュッと引き締めている気
   がします。

1: 小倉しゅういち 『投稿させて頂きます。 自由吟  1.母笑顔たまに名を当て拍手する      2.ひと声と笑顔が救い通院日            ...』 (2015/01/02 7:57)

2: ようこそ川柳広場へ 『しゅういち様 ご投稿、ありがとうございます! これからもよろしくお願いします!(#^.^#) 桔理子』 (2015/01/02 14:43)

3: 桔理子 『 しゅういち様 ご投句方法のお問合せ、ありがとうございます! コメントからのご投句で大丈夫です! ただ、ご投句の場合は、『非公開...』 (2015/01/07 13:43)

2014/12/20(土) 第342回12月20日放送

特選句 

     ルミナリエ宝石通り腕を組み              めぐ

入選句

   題『宝石』
     産声が次代輝く宝石に                     寿
     宝石もほしいが先に似合う指                有子
     石ころでいいよ自分で磨くから              喜八郎
     宝石は高いほうから奨められ                敏晴
     盗品が店を席捲 赤さんご                 節城
     山の神宝石よりもいぶし銀                 益弘
   題『自由吟』
     インターネット毒も薬もよく売れる            かほる
     庭の紅葉 彼女と眺めて31年                きよ
     好い風に出会った朝の軽い靴               英樹


選者の一句

    平行な線の交わる幾何がある              正明

 

    ☆来年1月のお題は『空港』       12月末日締切りです。
    ☆来年2月のお題は『迷い』     来年1月末日締切りです。


    ☆なお『自由吟』は随時、募集しています。



   今回の特選句『ルミナリエ宝石通り腕を組み』

    今年も鎮魂の思いを込めたルミナリエが神戸の夜を輝かせてい
   ました。そのルミナリエの電飾を『宝石』のようだと表現された一句
   です。本当に宝石のようですね。空から観たら、まさに宝石のよう
   に輝いているのだろう、と思いました。
    『宝石通り』という表現が好きだなと思いました。
    これからも鎮魂のルミナリエは厳かに続いていくのでしょうね。

2014/12/20(土) 第341回12月13日放送

特選句 

     孫の目に溢れるなみだ五カラット             英明

入選句

   題『宝石』
     宝石の指輪を外す育児ママ             おーちゃん
     ふる里にまだ原石のボクがいる              喜明
     ダイヤでもねだっておけばよかったな            葵
     曰く付き価格の上って行くダイヤ              朝子
     磨かれて石の素顔が消えてゆく              重子
     行く年にダイヤを買って盛り上り              翔空
   題『自由吟』
     下仁田ネギをお歳暮に買う政治             としや
     想い出を又も取り置く大掃除                恭子
     夕ぐれの池にうつった平等院              瑠璃子

選者の一句

    秋霖よ甘い思い出ふたつみつ               ヨシエ

 

    ☆来年1月のお題は『空港』       12月末日締切りです。
    ☆来年2月のお題は『迷い』     来年1月末日締切りです。

    ☆なお『自由吟』は随時、募集しています。



   今回の特選句『孫の目に溢れるなみだ五カラット』

    お孫さんの年齢は幾つだろう、なんて想像してしまいました。
    小さなお孫さんなのかな、何で泣いているのだろう、でも、理由は
   どうあれ可愛くて仕方がない、というお気持ちが伝わって来ます。
    だって、五カラットですもの!!!(#^.^#)
    我が子の時は大泣きしてると(んもう!)と思う事多々でしたが、孫
   だとまた違うのでしょうね!
    微笑ましい一コマだと思います。

2014/12/11(木) 第340回12月6日放送

    弱い子に弱いと言わぬことにする            椙元紋太

26年6月~26年11月 みっきぃ賞ノミネート句

     川の字の匂い覚えている布団                 益弘
     座布団の座りごこちは猫に聞く                  寿
     布団の上に正座した妻こわすぎる              としや

     安眠へ布団の歴史まだ続く                   めぐ
     震災の忘れられない水運び                  有子
     新天地 夢も一緒に連れてきた                益弘

     自己主張匂いを運ぶ栗の花                   寿
     洗い髪鏡の私若くなれ                      めぐ
     髪の毛を洗えば五本さっと逃げ                英明

     雨はいい心も垢も洗うから                   英樹
     父母逝きて古里だんだん遠くなり              瑠璃子
     親介護遠い近いは理由付け                  恭子

     遠くまで見えた自慢の目がかすむ               有子
     おすそ分け隣近所へとことこと                  栄
     泣きながらとことこ母の腕の中             おーちゃん

     とことこと からくり人形お茶を出す              恭子
     とことこと歩き結願あと一つ                   幸二
     三角を四角にせよと指示が出る                喜明

     もう少しゆっくりせよと神の声                  重子
     気が付けば家族全員母の指示                 有子
     つぎの指示盲導犬はじっと待つ                恭子

     我が家には無い個人的自衛権                 敏晴
     降るかなぁ出かける前の靴選び               瑠璃子
     拉致された時は昭和という昔                  有子

     秋茄子を楽しみにして枝を切る               瑠璃子
     胸を打つ話をさがすコラム欄                  喜明


みっきぃ賞発表

   最優秀みっきぃ賞
    座布団の座りごこちは猫に聞く      加古川市    寿
    今回『みっきぃ賞』は混戦でした。こんなに票が割れたのは13回の
   中でも初めてでした。
    その中で『最優秀みっきぃ賞』は1回で決まりました!猫は飼った事
   が無いのですが、猫好きの夏牛さん曰く『本当に一番気持ちの良い
   場所で猫は気持ち良さそうに寝ている』そうです。
    情景が見えて暖かく、癒される佳句だと思います。
    おめでとうございます!(#^.^#)


   優秀みっきぃ賞
    拉致された時は昭和という昔     宝塚市   幸二
    私はこの句を始めて読んだ時、もう、ハッとさせられて、じわじわと怒
   りがこみ上げました。
    平成26年も終わろうとしています。平成という年号になって26年も経
   っている。拉致の事件が起こったのは『昭和』だった。全く解決の目途も
   たたず、時間だけが過ぎて、被害者の家族の方々も年齢を重ねておら
   れます。
    むごい事件なのに風化させようとしているのでしょうか。
    時事川柳として十七音字に込められたものは大きいと思います。



  他、選者のお気に入りの一句
    『もう少しゆっくりせよと神の声』            正明さん
    いつも何かにつけ急がねば、とか、早くしなければ、とか気持ちが急い
   ている。この句を読んで、ああ、そうだなあ、もう少しゆっくりしよう、と思っ
   た。信仰している訳ではないが『神の声』のフレーズが良いですね。

    『つぎの指示盲導犬はじっと待つ』          敏子さん
    指示というお題で、盲導犬に視点を持って来られたのが素晴らしいと思
   いました。人と犬との強い絆を思わせられる盲導犬。穏やかで優しい盲導
   犬の姿や表情が見えるようで素敵な句だと思いました。

    『降るかなぁ出かける前の靴選び』           夏牛さん
    何気ない日常の一コマを詠んだ句ですが、よくわかる!情景も空模様も、
   作者の表情も見えて、良い句だなあと思いました。リズムも語呂も良く、こ
   んな風に日常をサラリと詠んだ句も川柳ならではと思います。

    『泣きながらとことこ母の腕の中』           ヨシヱさん
    よく詠まれている題材ですが、それでも上手に纏められて分かりやすく
   て可愛くて、良い句ですねえ!やっぱり、泣いた時はお母さんですね。優
   しい言葉で詠まれているのも素敵だと思います。

    『三角を四角にせよと指示が出る』            桔理子
    むむむ!なるほど!と思わされた一句でした。三角を、四角にせよ?ム
   チャ振りじゃないですか。それでも、指示が下される、出す方も出される方
   も『出来るかい!』と思っている…『指示』という物の一面を見た一句でした。



   次回の『みっきぃ賞』発表は来年6月初旬を予定しています。
   12月~5月に発表した「今日の一句」から選ばせて頂きます。
   どしどし、ご投句下さいませ!
   私たちも一生懸命頑張ります!

2014/12/03(水) 第339回11月29日放送

特選句 

     つぎの指示盲導犬はじっと待つ              恭子

入選句

   題『指示』
     ワンマンの指示も滅法間延びする             めぐ
     休日を狙い打ちする避難指示               英樹
     朝起きて寝るまで妻の指示通り              敏晴
     指示通り動かぬ部下と妻の尻               英明
     愛のある指示ならば頷いてみる              益弘
     指示待ちの若者羅針盤持たぬ            はるママ
   題『自由吟』
     手書きの賀状追伸熱い思い書く             としや
     冬じたく枯れ葉のフトン春を待つ               寿
     真っ青な空だわたしが解けていく             朝子

選者の一句

    ありがとう ためた涙が溢れだす             桔理子

 

    ☆来年1月のお題は『空港』       12月末日締切りです。
    ☆来年2月のお題は『迷い』     来年1月末日締切りです。

    ☆なお『自由吟』は随時、募集しています。



   今回の特選句『つぎの指示盲導犬はじっと待つ』

    FMみっきぃにも別の番組でご主人に付き添って盲導犬がやって
   来るのですが、本当に大人しくて、収録中も伏せの状態でじっとし
   ています。でも、目はくりくりと動かしていて、とても可愛いです。
    盲導犬は「可愛い!」と、他の人が撫でたりしてはいけないそうで
   す。お菓子をあげてもいけません。
    普通の飼い犬とはまったく違う形で、ご主人との信頼関係を築い
   ているそうです。

    ご主人からの指示、私たちが想像するよりもずっと大切な事柄な
   のでしょう。
    この句の「じっと待つ」に、命令を待っているのではなく、支持を楽
   しみにしている可愛らしい瞳が浮かんできました。
    いろんな支持の形があるのだと思う一句です。