▼ 2015/11/24(火) 第388回11月7日放送
■入選句
題『投げる』網投げて湖面の月を掬い取る 英樹
当らへん予報士こっそり下駄を投げ 恭子
丸投げで施工管理をせぬゼネコン 秀夫
投げ捨てたあなた今頃惜しくなる 蕉子
投げ捨てた匙に青サビ浮いている 喜八郎
お役人丸投げという得意技 益弘
題『自由吟』
平和賞取って平和の来ぬアラブ 幸二
なにくそと思った頃がなつかしい シズヱ
家になぞ居られましょうか秋日和 行兵衛
■投句の宛先
☆ 葉書・封書 〒673-0493 三木市エフエムみっきぃ☆ Fax番号 0794-86-1761
☆ e-mailアドレス melbo@fm-miki.jp
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今回の特選句『亡き妻へ軽い会話を投げかける』
長年連れ添われた奥様だったのでしょうか。以前と変わらない声で、
言葉で、『会話』を投げかけられるのでしょうか。
『じゃあ、行って来るよ』 『ただいま。帰ったよ』
『涼しくなったね。今年は暑かったなあ』
『軽い会話』という言葉に『それまで』の情景も浮かんで、とても切な
くなりました。
難しい言葉を一切使わずに、それでいてしみじみとさせられる本当に
佳い句だと思いました。