■入選句
題『誤解』通販は誤解も込みで売ってます 恭子
どんぶり と どんぐり ちがえ歌ってた 千恵子
凍ってた誤解を赦し君送る 鶏子
誤解です実は私は女です 佐知
同窓会半世紀ぶり誤解とく 有子
誤解には三歩をゆずる和解策 富夫
題『自由吟』
懐かしい花も老いたり過疎の駅 としや
解ってるイメージダウン でもせねば 節城
■選者の一句
点になる機影 諦め疼く胸 敏子☆ 11月のお題は『投げる』 10月末日締切りです。
☆ 12月のお題は『仲直り』 11月末日締切りです。
☆ なお『自由吟』は随時、募集しています。
今回の特選句『微塵にも殺意はないが卵割る』
『微塵にも殺意はないが』
んんん? 何だか川柳らしくない言葉が並ます。いったい何の事
だろう?サスペンス?などとドキドキさせておいて、最後の下五が
『卵割る』 と続くのです。
一瞬、何の事だろうと頭の中でもう一度情報の整理。
句の意味が分かった時、私は『おおお!』と、妙に納得、そして、
面白い一句だと感心しました。
『卵を割る』という日常茶飯事な行為に、もちろん『微塵にも殺意は』
ありません、ありませんが、確かに『卵を割っている』のです。
見付けが面白く、句も、リズムが良くて情景が浮かんで、ドキッと
させられて、ゾッとしました!
特に女性陣の指示を大いに受けた一句です。
出し巻き卵、好きなんですが…(^_^;)しかし、目玉焼き…
『微塵にも、殺意はございません!!!』