▼ 2012/10/04(木) 第226回9月29日放送
■入選句
題『消える』目印のほくろが消えた美顔水
蛍の光燈に近づいて消え失せる
消えて行くあの人思い涙ぐむ
ボルト級崩したお札手元から
割り勘の払いに消えていた彼奴
あの文を消しておかねば日記帳
呆気無く友の一言グッドバイ
題『自由吟』
神様も節電守り昼寝中
まだ未練ある更新に汗をかき
■江戸川柳
三十八年いきのびて筆をとり人生五十年と言われていた時代、三十八年生き延びると八十八歳、米寿です。
長寿のお祝いで、当時は、米寿にあやかろうと世間の人が一筆、何か記念に書いて
くれと頼んでいた様です。
■選者の一句
何となく信用してる時刻表 夏牛☆11月のお題は『侍(さむらい)』 10月30日締切りです。
☆12月のお題は『12月を感じさせるもの』 11月30日締切りです。
今回の特選句『手花火の消えた指から秋になる』。
庭で花火をする風景、秋になりひっそりとした庭、月夜でしょうか。
情景が浮かんでくるようです。『指から』って表現が素敵だと思いました。