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2017/05/13(土) 第464回4月22日放送

特選句 

 背を向けて趣味没頭の父と母         葵
 

入選句

題『それぞれ』
 それぞれの色で迎える春の窓       麦乃
 幸せはそれぞれ自己の彩で咲く       恵
 それぞれの知恵を出し合い新行事      めぐ
 それぞれに別れ行く道 春の花      朋子
 思うこと皆それぞれに ちがうんや    瑠璃子
 それぞれに一理があって卑弥呼論     敏晴
題『自由吟』
 色褪せた夫婦茶碗にある温み       麦人
 主夫をする まだかまだかと急かされる  敏明
 ばあちゃんもシートの上で蝶になる    寿
 指の腹でメールの恋が行き来する     節子
 

選者の一句

 菜の花の真ん中 遠い人を恋う     ヨシヱ



☆6月のお題『マスコミ』 5月末日締切り。
☆7月のお題『魅力』   6月末日締切り。    

☆ なお『自由吟』は随時、募集しています。
 

投句の宛先

 ☆ 葉書・封書   
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 ☆ Fax番号     0794-86-1761
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今回の特選句『背を向けて趣味没頭の父と母』

 面白い視点の句だなあ、と、まず思いました。正明さんは子ども達の目から見た両親、と仰っていました。子ども達の視点で句を作られているのは面白いと思います。私は自分たちの事を客観的にみて作られたのかなと思いました。

 子ども達が一人前に育つまでは父も母も趣味どころではなく、趣味を持っていても本当に趣味の域だったと思います。子ども達が大きくなって、ようやく趣味を楽しまれているのでしょう。いつも向かい合って話し合っていた『親』たちが今はそれぞれの趣味に没頭している。『背を向けて』は、そっぽを向いているのではなく別々の趣味に没頭しながらも近くに居る距離感を詠まれている気がしました。

 一歩引いた視点で詠まれた一句、面白い一句と思います。(桔理子)