▼ 2017/05/06(土) 第462回4月8日放送
■入選句
題『それぞれ』それぞれの人生がある靴の音 義子
十人が十色で世間闊歩する 益弘
それぞれの課題集まる美容院 麦人
訳ありのそれぞれの品捨てられず めぐ
花 はな 花 それぞれ言い分あるのよね 節子
題『自由吟』
年の功アングル変えて今日を生き 恵
落日が確かな明日を置いてゆく 喜明
日向ぼこ猫とじいさんリズミカル 朋子
花見には去年の友と会えるかな 瑠璃子
■投句の宛先
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今回の特選句『それぞれの立場で名刺ものを言い』
私が川柳を始めた時、私の師と仰ぐ方は、『川柳は師も弟子も無い。私たちはたまたまこうして勉強会で出会って、私が講師という立場にいるから、この場所では先生と呼んで貰ってもいいけれど句会では「さん」付けで呼んで下さいね』と仰いました。
私が川柳は素敵だなと思った最初の事です。以来ずっと実行中です。
川柳では名刺の肩書は無効です。でも、一般社会では『名刺』はその人物を越えて『ものを言』うのでしょう。
便利な場合も、さぞかし困る場合もあるのでしょう。『名刺』は立場を優先します。
仕事の現場を、有様を、少しの風刺も込めてサラリと詠まれた一句、うんうん、と頷かれる方も多いと思います。(桔理子)