ようこそゲストさん

ようこそ川柳広場へ

2013/12/23(月) 第289回12月14日放送

特選句 

     大皿にえんりょポツンと残されて              恭子

入選句

題『残す』
     口づけへ君は薄荷の味残す                敏晴
     留守電に残った声を消せなくて               有子
     旅の宿徳利の底に酒少し                  翔空
     子だくさん残業代に羽を見た                泰子
     捨てられず残したものに癒される               寿
     ジグソーパズル残したピースいつ埋まる       はるママ
                                            
       
題『自由吟』
     取り違え父母が亡くなり60年                 隆
     韓国産で辛抱してる土びんむし              野薫
     忙しい だのに どでんと横になる             めぐ
                                  

楽々川柳

   お便りコーナー
  寄せて頂いたお便りを時間の限り紹介させて頂きました。
  楽しいお便り、川柳の事、近況報告、励ましの言葉、ホコホコしながら読
  ませて頂いています。
  『川柳広場』楽しんで頂けて、嬉しいです!!!

  また、川柳に関する疑問・質問を受け付けています。
  こんなこと、聞いて良いのかしら?って思われる事も本当はとっても新鮮
 な事だったりします。
  私たちも勉強になります、どしどしお寄せ下さい!(#^.^#)


   

選者の一句

    栗のイガ朽ちて ごろんと十二月             敏子



    ☆来年1月のお題は『七』              12月末日締切りです。
    ☆来年2月のお題は『匂い』          来年1月末日締切りです。

    ☆なお『自由吟』は随時、募集しています。





  今回の特選句『大皿にえんりょ ポツンと残されて』

    目の前に、人それぞれの『ポツン』と残された『遠慮のかたまり』。普段
   の食卓の風景でも、会食の席でも、よくある風景ですね!この句を挟ん
   で皆でいろんな『大皿の、ポツン』を持ち出して話が尽きませんでした!
    この句は、よくある光景を詠んでおられるのですが、リズムも良くて、楽
   しくて、人間臭さも見えて、たった17音字でこんな風に作れるのかと感心
   しました!(#^.^#)
    特に『大皿』が効いていると思います。『ポツン』も、いいですね、哀愁
   があって!『えんりょ』が、厳めしい漢字でなく、平仮名なのも素晴らしい
   と思います。
    川柳らしい佳句だと思います!

1: ようこそ川柳広場へ 『ご投句、ありがとうございま~す!(#^.^#) 頑張りま~す!(#^.^#)』 (2014/01/08 16:07)

2013/12/15(日) 第288回12月7日放送(第11回みっきぃ賞)

    折角の世の中草臥(クタビ)れてはならず        椙元紋太

25年6月~25年11月 みっきぃ賞ノミネート句

     おさがりの自転車でいいボクのもの               葵
     サドル上げ少し大人になった朝                 英樹
     自転車を漕げば十五の風に会う                英樹

     町工場自慢の技が世界翔ぶ                    栄
     通り雨ゴメンと虹を置いていく                   葵
     スイスイは人生味気ないかもネ                 孝一

     農家にはだから嫁くなと言ったのに              すみえ
     説得力なくてだからを繰り返す                 氷筆
     几帳面いつもだからで嫌われる                 めぐ
     好きだから許していますあの事も                光子
     『だから』の三文字うまく使って座をまとめ           英樹

     夫という大きな池の中にいる                    葵
     泥池の苦労は言わぬ蓮の花                 なごみ
     公園の池にポチャンと愚痴捨てる                有子
     ちっぽけな池にもたんと絶滅種                 氷筆

     亡き義母の味まだ出せぬ祭り寿司                 葵
     秋祭り鎮守の杜が動きだす                     寿
     還暦が若いと威張る村祭り                   幸二
     人材を祭り上げては後託す                   野薫

     自戒の念込めてゆっくり写経する                益弘
     ウインドの前だけ背筋のばしてる              瑠璃子
     写されて人の視線が見えてくる                 令子
     雲うつし今は静かに流る河                    恭子

     嫁に行く気も有り無しの曲り角                千恵子
     待たされた受話器の陰に孫の声                翔空
     幼子の計り知れないポテンシャル                敏晴


     

みっきぃ賞発表

   最優秀みっきぃ賞  通り雨ゴメンと虹を置いていく    岡山市   葵
    まず驚いたのは『スイスイ』のお題でこの発想でした!でも、お題と
   合っていないかと言うと、イメージが湧くのです。
    『通り雨』 『ゴメンと』 『虹を』 『置いていく』
    おおおお!と、なりました。十七音字、どこにも無駄が無く、爽やかさ
   と軽やかさと優しさを感じる句です。
    通り雨の後には虹が立ちます。その事を、川柳的に表現されていて、
   本当に素晴らしい句だと思いました。



   優秀みっきぃ賞  還暦が若いと威張る村祭り     宝塚市   幸二
    村祭りの熱気が伝わって来ますね!老いも若きも一丸となって祭り
   を盛り上げる。でも、還暦って、まだまだ現役なので『老いる』という言
   葉のイメージは無いですね。
    村祭りの伝統を受け継ぎ、指揮を執っているのが、ちょうど還暦ぐら
   いの人達。『30代、40代なんてヒヨっこだ!』って、威勢のいい声が聞
   こえて来そうです。



  他、選者のお気に入りの一句
    『好きだから許していますあの事も』          正明さん
    女心の優しさ?怖さ?すっかりバレていた?
    『あの事も』という表現がいろいろな事を思わせて面白い一句。

    『「だから」の三文字うまく使って座をまとめ』     敏子さん
    「だから」という言葉を巧みに操って、様々な場面をまとめている幹事
   さん?議長さん?
    いろいろ想像が出来て、人間臭くて上手い!と唸らせる一句。

    『秋祭り鎮守の杜が動きだす』               夏牛さん
    静と動を巧みに使って、動きのある面白い一句。
    いつもは鎮守の杜なのに、賑わう秋祭りの様子がひしひしと感じられ
   ます。

    『自戒の念込めてゆっくり写経する』          ヨシヱさん
    自戒の念を込めて、ゆっくりと、写経する心には、様々な事柄が浮か
   んでいるのでしょうか?
    静かな空気感の漂う一句です。

    『写されて人の目線が見えてくる』             桔理子
    写真を見る、そんな何気ない事にも、ふと気づく。自分でない人から
   の目線。
    面白くてドキッとする一句だと思いました!川柳的見付け、と思います。

 
 
   
    折角の世の中草臥れてはならず
   冒頭の川柳は、ふあうすと川柳社創始者 椙元紋太さんの代表句の一つ。




  ☆来年1月のお題は『七』             12月末日締切りです。
  ☆来年2月のお題は『匂い』          来年1月末日締切りです。


   次回の『みっきぃ賞』発表は来年6月を予定しています。
   12月~来年5月の間にご投句頂いた中の「今日の一句」から選ばせて
   頂きます。どしどし、ご投句下さいませ!私たちも一生懸命頑張ります!

   これからも、どうぞよろしくお願いします!m(__)m



   

1: ようこそ川柳広場へ 『葵さん、いつもありがとうございます!!! 頑張りま~す!\(^o^)/   桔理子』 (2013/12/20 22:41)

2013/12/13(金) 第287回11月30日放送

特選句 

     幼子の計り知れないポテンシャル            敏晴

入選句

題『 写す 』
     写真から溢れてるのは過去の今日           朝子
     陽炎の中に少年佇んで                  喜明
     それなりに写るカメラを持っている        おーちゃん
     盗撮とは言えぬが尻尾大アップ             重子
     庭の池八十路の姿そっと見る             瑠璃子
     手鏡が揺れる心を写してる                 寿
     亡夫恋し こころを写すコンパクト            光子
                                       
       
題『自由吟』
     あの人の心の内は謎だった                清香
     夕焼けに明日の日の出を予約する            英樹

                       

江戸川柳

    大名に生れぬ徳で夫婦旅

    第11代将軍家斉の時代、天保四年(1833年)柳多留121篇の江戸川柳
   です。
    この頃、京都大地震があり、幕府も苦しい時代で、後に、天保の飢饉が
   起きています。
    大名は、石高1万石以上の武士で260人から270人がいました。当時、
   経済的に苦しい大名はいたと思われますが、大名行列は権力の象徴とし
   て、通行人は土下座をする事になっていました。
    大名に対する羨望や妬みから、一方で大名には形式上の生活の規則
   や掟があり、夫婦でお国入りする事は出来ませんでした。その事を『生ま
   れぬ徳』などと言って、詠んでいるようです。
    当時の庶民は夫婦で出かける事が多かったようです。男尊女卑と言わ
   れますが、明治時代になってからの方が激しくなったのではないでしょうか。


選者の一句

    相聞歌遺して古人 今を生き               正明



   
    ☆来年1月のお題は『七』             12月末日締切りです。
    ☆来年2月のお題は『匂い』         来年1月末日締切りです。               

    ☆なお『自由吟』は随時、募集しています。




   今回の特選句『幼子の計り知れないポテンシャル』

    幼い子どもは、どの子も好奇心に満ちていて、可愛いだけではなく輝い
   ていて、反面、(よく動くなぁ…、元気だなぁ…)って思いますよね。小さな
   子の動きや、仕草、目の中に『潜在する能力、可能性』を感じずにはいら
   れません。
    幼い子を見つめる側の目や、心が直に伝わってくる力強い一句だと感
   じました。
    本当に!!そうだなぁ!!よく動くなぁ。『これは?』 『これは?』って、
   うんざりするくらい聞いて来るなぁ。でも、子どもって可愛いですね。(#^.^#)
    ほっこりする、でも力強い、ワクワクするような一句だと思いました!

2013/12/09(月) 第286回11月23日放送

特選句 

     雲うつし今は静かに流る河               恭子

入選句

題『写す』
     浴室の鏡 モデルを写してる                 葵
     嬉しい日写す鏡がよく笑う                 英樹
     ありのまま写して見せる定年後              翔空
     写されて花は短い命閉じ                  英明
     はいポーズ撮るまで邪心離れない           なごみ
     鏡見て自分の謎を写しかえ                清香

                                                      
題『自由吟』
     深深と秋は深まり本を読む                 めぐ
     夏バテの体調不良老いを知る                寿
     生きたいと思うブランコ海も見る              重子
                              


川柳ヒストリー

     小春日に心も口も軽くなり              繁野

    今回は川柳界をリードしてきた人たちの句ではなく、川柳を愉しみ、川柳
   を糧にして生きる一川柳人の句をご紹介します。
    昭和62年(1987年)創元社出版『新版川柳歳時記/奥田白虎(ビャッコ)
   編集』の中の一句です。
    初冬の肌寒い日の続く中、暖かさを感じる穏やかな日は『心も口も、軽く
   なり』嬉しくてつい、平素は喋らない事などを口にする。という人間の心情を
   詠んだ軽妙な一句です。

    『言うまでもなく、川柳はその中身の人間臭さが真骨頂で、私(白虎)は世
   界一短い文章で、ずばりその心を直截できる川柳のよさを、書籍で世人に
   訴えたかったのであり、「川柳歳時記」の発刊は、一応の成功を納めたもの
   だったと考えている。』(奥田白虎)

    『川柳歳時記』は時候のほかに、天文、地理、生活、行事、動物、植物、
   などの項目があり、最近では、ロマン、ポケットベル、スランプ、リズム、など
   もあるそうです。まだ読んでいない私ですが、図書館で借りて読んでみよう
   かな、と思っています。
 
   
    
         

選者の一句

    遠去かる足音千のドラマ曳き             ヨシヱ


 

    ☆来年1月のお題は『七』              12月末日締切りです。
    ☆来年2月のお題は『匂い』           来年1月末日締切りです。

    ☆なお『自由吟』は随時、募集しています。



   今回の特選句『雲うつし今は静かに流る河』

    『静かに流れている河に、空を流れている白い雲が写っている。』
    穏やかで美しい、一見、俳句のような句に 『今は』 という言葉が入って
   いて、この句の背景や心情、様々な物が見えてくる気がします。
    こんなに穏やかな河が、静かな流れが、ゲリラ豪雨、鉄砲水となって人々
   の命を呑み込んで行ったのだが、『今は』、白い雲を写して何事も無かった
   ような長閑さだ…。そんな、近年の異常気象や災害も句の中に盛り込まれ
   ている気がしました。
    川柳は短い文芸です。『今は』のひと言で『引っ掛り』を生み出し、佳句と
   なるのだなあと、改めて思いました。

2013/11/29(金) 第285回11月16日放送

特選句 

     写されて人の目線が見えてくる               令子

入選句

題『写す』
      おままごと小さくなったママがいる             葵
     幻燈に写し出された小宇宙                  益弘
     アングルを変えて写せば嘘が見え             英樹
     嫁姑の写真離してお仏壇                はるママ
     家族写真膝の猫までハイチーズ          おーちゃん
     雨上がり心写して虹が立つ                 清香
                                            
       
題『自由吟』
     ホテルから食品偽装でも行くよ                 寿
     老犬も軽い足どり秋が好き                 めぐ
     名月を窓一杯に開け放ち                    栄

                                  

楽々川柳

   お便りコーナー
  寄せて頂いたお便りを時間の限り紹介させて頂きました。

  皆さま、あたたかいお便りありがとうございます!
  とっても励みになります!

  また、川柳に関する疑問・質問を受け付けています。
  こんなこと、聞いて良いのかしら?って思われる事も本当はとっても新鮮
 な事だったりします。
  私たちも勉強になります、どしどしお寄せ下さい!(#^.^#)



    

選者の一句

    脇役で光るあなたは青い葱             桔理子




    ☆12月のお題は『残す』              11月末日締切りです。
    ☆来年1月のお題は『七』              12月末日締切りです。

    ☆なお『自由吟』は随時、募集しています。





  今回の特選句『写されて人の目線が見えてくる』

   心象句、だと思います。
    『写真を撮ってもらったら、そこに写った自分自身を見て他の人の目線
   がわかる』 → 『他人の目線で自分を見る』

    写真に写った自分を見て『あれ?』って思う事があるんですけど、そうい
   う感じかなって思いました。写真だけが自分をそのまま見せてくれる気が
   します。鏡は真逆に写っているわけですから。

    勝手な解釈ですので、違っていたら作者の令子さん、ごめんなさい!
    私は『客観的に自分自身を見た』という意味の句だと思いました。
    私、こういうちょっと難解な川柳が好きです。難解、と言いましたが、わか
   っているつもりなんですけど、うまく説明できなくて。
    心象句は心の内を詠った句なので、受け取る印象でいろいろ思い巡らせ
   て良いのでは、と思うのです!(やや逃げ腰…)

    ちょっとドキっとさせられる佳句だと思います!