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2017/01/07(土) 第446回12月17日放送

特選句 

     失言を埋める言葉にまたコケる        寿美代
 

入選句

   題『埋める』
     ポチよこい ここ掘れワンと言ってくれ      朋子
     いい人と言われ悪玉埋めておく         洋子
     よき昭和 私の奥にまだあった         喜明
     失恋の涙を埋めた日記帳           なごみ
     泣き顔も笑顔も埋める通学路         まこと
     舞うもみじ色あざやかに秋を埋め        恭子
   題『自由吟』
     シャンパンへ力抜けよと発泡酒       千恵子
     親の背の古い答えが今に生き         麦人
     楽しい会あっちこっちで歳忘れ         めぐ
     ハンドルが何時迄持てる日日不安       寿
 

選者の一句

    吉と信じプラス思考の四分音符        ヨシヱ



    ☆2月のお題は『驚く』       1月末日締切りです。
    ☆3月のお題は『顔』        2月末日締切りです。    

    ☆ なお『自由吟』は随時、募集しています。
 

投句の宛先

    ☆ 葉書・封書   〒673-0493 三木市エフエムみっきぃ
    ☆ Fax番号     0794-86-1761
    ☆ e-mailアドレス  melbo@fm-miki.jp
    ☆ ブログ・コメント欄
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   今回の特選句『失言を埋める言葉にまたコケる』

    まず、上手いなあ!と思いました。とっても『身に覚え』があります。
   なので、つい苦笑い!
    『川柳は人間である』 と言われたのは六大家の一人、椙元紋太さ
   んですが、まさにこの句は『人間』を詠んでいて面白い一句だと思い
   ます。

    正明さんは時事吟として某政治家等々あげられていましたが、時
   事吟と詠んでも本当に面白いと思います。

    私は自分の失言した際の焦り、しまった、と思って継ぎ足す言葉が
   さらに深みに嵌って、致し方無い状態に陥った事を思い出しました。
   後で落ち込むんですよね…。何であんな事言っちゃったのかなあ・・・。
    また思い出してしまった。

    この句は十七音字に上手にまとめられて、わかり易く、そして下五
   の『またコケる』、この軽い表現が上手いなぁと感心しました。内容は
   かなり重いのです。そこを軽く結んでふふっと笑わせて、安心させて
   くれる、佳句だと思いました。
                                      桔理子

2016/12/10(土) 第445回12月10日放送

特選句 

     鳩数え手持無沙汰を埋めている        千恵子
 

入選句

   題『埋める』
     魂よ自由に翔べとクロの墓           いずみ
     コスモスでうずめる兵隊さんの墓       真理子
     余生なお夫婦で埋めていく画帳         麦人
     森のパワー心の傷を埋めていく         洋子
     ひとつずつ脳に記憶を埋めていく        寿々
     辛いこと心に埋めて作る笑み         なごみ
   題『自由吟』
     明日より今日が大事な喜寿の胸        節城
     疑問符がどこまで続く冬木立          喜明
     車椅子の母コスモスの海泳ぐ          氷筆
     二足歩行やめるのいやでスクワット     一本杉
 

選者の一句

    呟きが民意となってゆく うねり        ただじ


    ☆2月のお題は『驚く』       1月末日締切りです。
    ☆3月のお題は『顔』        2月末日締切りです。    

    ☆ なお『自由吟』は随時、募集しています。
 

投句の宛先

    ☆ 葉書・封書   〒673-0493 三木市エフエムみっきぃ
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   今回の特選句『鳩数え手持無沙汰を埋めている』

    川柳は人間の心を詠む文学です。心には喜怒哀楽、様々な感情
   があります。嬉しい事、楽しい事ばかりではありません。この句のよ
   うな気持になる事は人として、あります。

    何となくうら淋しい気持ちの時があるのでしょう。小春日和の静か
   な昼下がりでしょうか。鳩、とあるので公園でしょうか。飛び立ったり
   集まったりする鳩の数をただ数えている。微かなため息をつく気配
   すら感じられます。

    手持無沙汰を埋める相手が、そこそこ人に慣れ、距離を置く鳩で
   ある。

    柔らかさの中のうら寂しさを上手く表現された一句と思います。

                                 (桔理子)

   

1: 麦乃 『はじめまして。 千恵子様の句がとても素敵で心に残ります。「上手いな~」と想って少し前の方までさかのぼって探してみました。他の作品...』 (2017/01/10 6:17)

2016/12/03(土) 第444回(第17回みっきぃ賞発表)12月3日放送

    生きていて聞く友達のいい言葉        椙元紋太

平成28年7月~28年12月 みっきぃ賞ノミネート句

     飛び越える筈だったんだ松葉杖        千恵子
     遠慮なくパトを追い越す救急車          敏晴
     思惑を越えた女のいい返事           としや
     スタートに立てばきりりと胸締まる       なごみ
     スタートの立つ位置にまである格差       英樹

     場内が静まりかえるゲートイン          恭子
     ランドセル博士めざして第一歩      多可のボン
     優しさが欲しくて今日も山を見る          浩
     御巣鷹に今年も浸みる蝉しぐれ         俊博
     山ほどの褒め言葉より心付け          敏晴

     山盛りの書類を寄せて昼を食う        ヒッシ
     綿菓子と金魚を下げて子の帰還          浩
     思案して買った指輪も御蔵入り         久美
     ワンテンポずれるあいつが何故モテる     喜明
     スローテンポ合わせてくれる介護の手      寿

     ポンポンと出掛ける前に飛ぶ指令       一徳
     腰痛が孫に合わせてシャンとする       益弘
     ウエストもヒップも受難 秋たわわ         めぐ
     癇癪の腰をよしよし温湿布          寿美代
     靴選ぶ楽しみもあるウォーキング    しゅういち

     決めてんか 切り取り線が騒ぎ出す     喜佐男
     口数計妻に取付けしてみたい         敏明
     コスモスのゆらりゆらりの強かさ       寿美代
     東京五輪生き抜く老いの合言葉        洋子
     おかげ様今日も夕日の色の中         義樹

みっきぃ賞発表

    『みっきぃ賞』の選考は、選者4人と私、5人で行いました。
    各自持ち点5点でこれこそ!と思う句を選び、投票する方法です。

    今回、評はかなり割れましたが、3点句が2句で決定し、その2句
   を決選投票をして『最優秀みっきぃ賞』『優秀みっきぃ賞』を決定しま
   した。


   最優秀みっきぃ賞
    おかげ様今日も夕日の色の中           姫路市   義樹

    この句は『今日も夕日の色の中』と、ご自身の姿を夕日の中に嵌
   め込まれた感性が素晴らしいと思いました。夕日の色が鮮やかに
   脳裏に浮かびました。そして『おかげ様』という上五で感謝の思いも
   綴られ、夕日の中に佇む姿も思い巡らされました。名画の前に立つ
   思いがしました。
    おめでとうございます。

   優秀みっきぃ賞
    決めてんか 切り取り線が騒ぎ出す       多可町   喜佐男

    『切り取り線が騒ぎ出す』。面白い表現ですね!とても楽しい一句
   です。でも、この十七音字の中に焦りやら迷いやら、即答出来兼ね
   る『何か』を読み手に想像させて、ただ楽しむわけには行きません。
   上五の『決めてんか』という関西弁も効いています!
    おめでとうございます。


  ほか、選者のコメントから、
    『思惑を越えた女のいい返事』              正明さん
    『思惑を越えた』『女のいい返事』よろしいですなぁ。どんな返事だ
   ったのか、作者の戸惑い、その様子。こういう川柳も味があって良
   いですなあ、と、正明さん。

    『スローテンポ合わせてくれる介護の手』        ただじさん
    介護を実感されている人は多いと思う。この句は介護をする人の、
   ご本人か、介護士の方か、どちらであっても介護をされる人を思い
   やる気持ちが滲み出ていて好きな句です、と、ただじさん。

    『スタートの立つ位置にまである格差』          敏子さん
    なるほど。生まれたその瞬間から実は『格差』というものが付き纏
   っている。スタート時、本当は決して平等ではない。着眼点が素晴ら
   しい一句だと思いました、と、敏子さん。

    『御巣鷹に今年も浸みる蝉しぐれ』           ヨシヱさん
    知人がこの事故に巻き込まれ、御巣鷹山に参った事があります。
   その時、本当にこの句のようだったのよ、浸み入るように蝉が鳴い
   ていたのよ。思い出しました、と、ヨシヱさん。

    『遠慮なくパトを追い越す救急車』              桔理子
    妙に遅い超安全運転だなぁ、もしや!と覗き込むと数台前にパト
   カーが。いえいえ、文句はありません。そんなパトカーをすいすい
   抜いて走り去る救急車。勿論、大変な事とわかります、が。ちょっと
   辛口で心理を読み上げた佳句と思います!



   たくさんのご投句、本当にありがとうございました!
   次回の『みっきぃ賞』発表は6月初旬を予定しています。
   12月10月に発表した「今日の一句」から選ばせて頂きます。
   

   本年もどうぞよろしくお願いいたします。

                                      (桔理子)

2016/11/26(土) 第443回11月26日放送

特選句 

     おかげ様今日も夕日の色の中           義樹
 

入選句

   題『 腰 』
     川柳に腰があるなら中七か            隆太
     輪の外へ出たからやっと腰が伸び        無球
     腰さすり主婦はキッチン離れない        なごみ
     使いすぎ手入れ不足に怒る腰          敏明
     ダイエット成果の出ない腰回り          めぐ
     米づくり手間の分だけ腰伸ばす         益弘
     痛くても引けない腰が数多ある           寿
   題『自由吟』
     大丈夫病気じゃなくて加齢です          一徳
     白萩にふと重ねてる母の影           わか子
     サヨナラと余白にあったなぐり書き        喜明
 

選者の一句

    ご無沙汰を月に詫びつつ書く手紙        敏子



    ☆来年1月のお題は『翔く(はばたく)』  12月末日締切りです。
    ☆来年2月のお題は『驚く』     来年1月末日締切りです。    
    

    ☆ なお『自由吟』は随時、募集しています。
 

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   今回の特選句『おかげ様今日も夕日の色の中』

    この句を読んだ時、優しいなあ、温かいなあ、と強く感じました。

    きっと『おかげ様』という上五と、『夕日の色の中』という美しい
   フレーズによって辺り一面を朱に染める夕日の色が思い浮かん
   だのだと思います。

    絵も色も、そこに立つ人の姿も浮かんできて、良い句だなあと
   思いました。

    この句の素敵なのは何と言っても『夕日の色の中』という言葉
   だと思います。『夕日に染まる』 『夕日が染める』などといった表
   現はよく目にしますが『夕日の色の中』という表現は新鮮でした。
    作者の姿がすっぽりと溶け込んで、夕日がよりいっそう際立つ
   気がしました。
    『おかげ様』という感謝の言葉に、手を合わされている姿を想像
   しましたが、佇んでおられたのかも知れません。

    十七音字の抒情詩のような味わいの一句と思います。
                                (桔理子)

2016/11/19(土) 第442回11月19日放送

特選句 

     癇癪の腰をよしよし温湿布           寿美代
 

入選句

   題『 腰 』
     やっかいな腰だヨイショと立ち上がる      洋子
     まあおかけ急ぐ私を引きとめる        瑠璃子
     腰痛で老いの社交場接骨院           義樹
     腰低い男が抱いているマグマ         千恵子
     CМへ直ぐ浮く腰に待て しばし          堅坊
     腰高の君の走りはまるでキリン         麦乃
   題『自由吟』
     ありがとう お世話かけます余命表        恵
     ふるさとはよもぎ団子の色になり        蕉子
     百選の棚田の景色守り老ゆ           麦人
     ひらがなで話をすると長くなる          敏晴
 

選者の一句

    君と飲む 陽気に現 混ぜながら       桔理子


    ☆来年1月のお題は『翔く(はばたく)』  12月末日締切りです。
    ☆来年2月のお題は『驚く』     来年1月末日締切りです。    
    

    ☆ なお『自由吟』は随時、募集しています。
 

投句の宛先

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   今回の特選句『癇癪の腰をよしよし温湿布』

    『癇癪の腰』…『よしよし』…『温湿布』。
    私の勝手な深読みだと申し訳ないのですが、本当の腰痛に掛けて、
   ご自身の気持ちを詠まれているのではないかと思いました。

    日々の生活の中で一種懸命に頑張っていても時間が無かったり、
   思いが伝わらなかったり、結果が伴わなかったり。
    『癇癪』という表現が時々痛くなる腰痛ではなく比喩かなあ、と思い
   ました。「ああもう!」と言いそうになる気持ちに『よしよし』と『温湿布』
   して、さあ仕切り直そうか…。

    とっても気持ちが分かるような気がして共感しました。作者の思い
   とは違うかも知れませんが、私も時々は自分の気持ちに温湿布して
   あげて、仕切り直して頑張ろう!と思います。
                                 桔理子