ようこそゲストさん

ようこそ川柳広場へ

2013/10/19(土) 第280回10月12日放送

特選句 

     秋祭り鎮守の杜が動きだす             寿

入選句

題『祭り』
     祭りの灯悲惨にさせてハプニング           なごみ
     窓越しにお囃子ふわり床(トコ)に来る           葵
     祭神はだれか知らぬが拝んどく             氷筆
     新米届く  故郷は祭りだな             はるママ
     お祭りは子供に帰る八十路でも            瑠璃子
     夏祭り終えて無言のゴミ拾い               英樹
     神様も寝不足になる村祭り             おーちゃん
                                                        
       
題『自由吟』
     野分過ぎ畳が泳ぐ桂川                  節城
     秋日和また始めよか万歩計                 栄

                                  

楽々川柳

   『同人』について

    実は私からの質問です。
    『同人』って何ですか?『同人』になってメリットあるのでしょうか?
   なんちって、私自身『ふあうすと川柳社』の同人なわけですが(^_^;)
    『同人』とは『同好会』の会員、と同じような事だそうです。川柳を始
   めて、川柳が好きになって、もっと川柳に触れたい、川柳を詳しく知り
   たい、って気持ちが湧いたらぜひ、同人に!やっぱり同人として関わ
   る方が早道な気がします。
    私も同人となり、こうしてラジオの川柳の番組にも参加させて頂き、
   川柳というものに対する愛着と言うか、またその深みに触れてます
   ます『頑張ろう!』という気持ちと…『深い句作れない…』的なジレンマ
   も…(^_^;)
    川柳の柳社は『ふあうすと川柳社』をはじめ、『番傘』 『川柳塔』 
   『時の川柳社』等々たくさんありますので、いろんな句会や大会に参
   加されて自分と合いそうな川柳社を選ばれて同人になられるのが良
   いと思います。
    趣味のサークルになりますから、ちょっとお金は出すばかりとなり
   ますが、川柳は紙と鉛筆があればできる趣味って言われてますので
   (^^♪
   句会参加料も500円だし参加すると句誌が貰えますし。
    句会のドキドキ感は、ちょっとした麻薬ですよ。
   

    

選者の一句

    鬼だって天使の笑顔には勝てぬ           夏牛



   
    ☆11月のお題は『写す』              10月末日締切りです。
    ☆12月のお題は『残す』              11月末日締切りです。

    ☆なお『自由吟』は随時、募集しています。




  今回の特選句秋祭り鎮守の杜が動きだす

    『鎮守の杜』…静かで厳かな、または、いつもはひっそりとしているお社
   です。そのお社が『秋祭り』には華やかに幟が立ち、人々が集まり、祭儀
   なども執り行われるのでしょう。
    その情景を、少し上空から眺めている様な(すみません、私の感覚です)、
   『動きだす』という表現が素晴らしいと思いました。
    『鎮守の杜が動きだす』 わあああ、何か目に浮かびますね!リズムも良
   いし、声に出してもスッと耳に入って来ますし、佳句だなぁと感心しました。
   夏牛さんも『静と動の対比が自然で素晴らしいね』と、おっしゃっていました。
    この『川柳広場』させていただいて、こういう句に出会えると『この番組に
   関われて良かった♪』と、つくづく思います。


  

2013/10/11(金) 第279回10月5日放送

特選句 

     亡き義母の味まだ出せぬ祭り寿司             葵

入選句

題『祭り』
      想い出す肩ふれあった宵の宮              恭子
     初恋の人も子づれの夏祭り                 氷筆
     振り付けをまだ覚えてた盆帰省              益弘
     浴衣着てスマホばっかり見てる娘ら           隆太
     言っちゃった あとの祭りのあの言葉         千恵子
     花祭り主役は蓮の上の釈迦                有子

                                                      
題『自由吟』
     夏去りて視野少し変え秋を行く               栄
     何狙うじわり端歩を衝く女                 幸二
     また今日もトップがお詫びするニュース         はな
                              


川柳ヒストリー

     銭単位廃止神さまほくそ笑み           太鼓

    日本の通貨の最低額は一円。しかし、株式の日経平均には『銭』が使わ
   れています。
    銭貨が流通停止になり『銭』が廃止されたのは昭和29年1月1日です。
   その時、読売新聞の川柳欄に、『投句者  太鼓』で載った句です。
    句の意味は、お賽銭は少額の貨幣が一般的ですから、『銭』が使われな
   くなると、最低でも一円、うまくゆけば五円、十円のお賽銭が見込めるから
   一挙に増額、神様もほくそ笑まれる事だろう。と、穿った句です。約60年前
   の句です。楽しい時事川柳ですね。
    ちなみに当時の読売新聞川柳欄の選者は、東京は川上三太郎、大阪は
   岸本水府で、二人とも『六大家』と呼ばれている川柳家でした。
    
  
   

選者の一句

    十七歳等身大の親を知る             桔理子



 

    ☆11月のお題は『写す』               10月末日締切りです。
    ☆12月のお題は『残す』               11月末日締切りです。

    ☆なお『自由吟』は随時、募集しています。




   今回の特選句『亡き義母の味まだ出せぬ祭り寿司』

    お祭りの時に作られる『祭り寿司』。その土地、その家に受け継がれる味
   であり、飾りであるのでしょう。
    この句の命は『義母』だと思います。
    よく『お雑煮』などの句に自分の家の味、親しんだ味を競う、なんて句を見
   かけますが、『義母の味が出せない』、この作者の、この家庭の様子がとて
   も現れているように思います。温かいです。
    まだ、亡くなったお義母さまの味が出せない、とおっしゃっていますが、き
  っと美味しいでしょうね!!!
    ほっこりさせられる(はたまた反省!!!)句です。   
 

1: なごみ 『葵さんの句、ほんとうにいい句ですね、義母さんを対称にしたところ(あっ実感句ですね)が成功ですね。』 (2013/10/11 18:29)

2: ようこそ川柳広場へ 『ほんとうにいい句です!!!すなおで優しくて! がんばれーーー!って応援したくなっちゃいます。 選者の藤原正明さんが超嬉しそうにな...』 (2013/10/11 18:52)

3: 美々女 『久しぶりに、川柳広場に参加させてもらいました。 葵さんの 句  素敵です。なんだか優しくて、義母を母と呼ぶ関係に色々しがらみや負...』 (2013/10/18 19:45)

4: ようこそ川柳広場へ 『美々女 さま コメントありがとうございます! 義母を母と呼ぶには、ホント、複雑な思いがいっぱいだけど(^_^;) 特選句、とって...』 (2013/10/21 18:01)

2013/09/28(土) 第278回9月28日放送

特選句 

     ちっぽけな池にもたんと絶滅種             氷筆

入選句

題『 池 』
     澄んだ池時を忘れて話が思い              めぐ
     木の葉落ち水面の揺れる不確かさ           朝子
     大海へ泳いでゆけぬ池の鯉                栄
     その昔落とした夢をさがしてる              令子
     電池切れ化学作用の恋でした              清香
     温暖化凍り忘れた池の水                 英明
                                       
       
題『自由吟』
     乾杯のビールで満ちる女 古稀             重子
     起きるにも寝るにも半端午前四時           千恵子
     退院日千羽の鳩が舞い上がる             英樹
                        

江戸川柳

     水鳥の明日食うものは明日流れ

    『明日は明日の風が吹く』
    江戸の庶民は『宵越しの銭は持たぬ』とよく言われていましたが、その
   気風を『水鳥』に託して詠まれた句と言われています。
    『水鳥の明日、食べる餌は、明日(川の中に)また、流れてくるさ』
    広辞苑の『宵越し』の説明の後に小林一茶の『宵越の豆麩(トウフ)明り
   になく蚊哉』を載せて用法の例としています。
    小林一茶は、この句の出た5年後に信濃から江戸に出てきました。
    江戸庶民は幕府の保障など無い時代でしたが、明日食う事の心配は
   していなかった、大らかさを知る川柳です。


選者の一句

    新しい平和地球は今築く               正明


   
    ☆11月のお題は『写す』             10月末日締切りです。               

    ☆なお『自由吟』は随時、募集しています。




   今回の特選句『ちっぽけな池にもたんと絶滅種』

    奥まった山の中の小さな池でしょうか。環境破壊の進む昨今、こんな
   小さな池の中の生き物、また、その周りの水草などにも、たくさんの絶
   滅種がある事だろう。
    『ちっぽけな』と『たんと』という表現の対比が面白いですね!
    たった17音字に技巧が凝らされていて、私の好きな句です。
    奥まった池でなくても、すぐ目にする小さな池にも絶滅種、いっぱいい
    るのじゃないでしょうか?考えさせられてしまいます。

2013/09/27(金) 第277回9月21日放送

特選句 

     公園の池にポチャンと愚痴捨てる            有子

入選句

題『池』
     この池にまつわる話たんとあり              敏晴
     私の迷いを澄ます心字池                 氷筆
     泣き顔の崩れた先に池の月                喜明
     溜池も都市化が進み邪魔になり             野薫
     「やっぱり」と「でも」が交互に池に浮く           葵
     亡き母が蓮のようにと遺言に               清香
                                                      
題『自由吟』
     通学路挨拶する子下向く子               瑠璃子
     暑くともゆっくり一ツを終りまで               めぐ
     札増やす俺の財布は異次元か              節城
                              

川柳ヒストリー

     もがき出た隙間余震で塞がれる       福島直球

9月1日は『震災の日』です。
    大正12年(1923年)9月1日、マグニチュード7.9、全被災者 約340万人。
   『関東大震災』を風化させない為に設けられ、各地で防災訓練など行われ
   ています。    
    今日は、神戸の川柳作家 福島直球さんの句集『直球』から『阪神・淡路
   大震災』の震災句を一句、選んで紹介します。
    震災直後の詠まれた句です。倒れた家屋の下敷きとなり、這い出ようとし
   た時、余震で塞がり、また隙間を探し出す。恐怖の中の懸命の努力。家族
   の安否が気懸かりな中、とにかく外へと足掻く。震災の情況を厳しく読んだ
   一句でしょう。
    正明さんの解説がありましたが、福島直球さんは私の憧れの川柳作家さ
   んです。
    優しい言葉でその時の心情をしみじみと伝える直球さんの川柳は私の目
   標です。
 
 
  

選者の一句

    月光る心孤独な影の行く            正明



 

    ☆10月のお題は『祭り』                 9月末日締切りです。
    ☆11月のお題は『写す』                10月末日締切りです。

    ☆なお『自由吟』は随時、募集しています。




  今回の特選句『公園の地にポチャンと愚痴捨てる』

    お散歩に出た公園。どんな事があったのでしょうか。大きな事?些細な事?
   お散歩に出るまでの気持ちは重かったのでしょう。公園までの道のり、公園
   での長閑な光景、友人とのおしゃべり。きっと、心が軽くなられたのでしょう。
    『愚痴』それは重かった心ではないでしょうか。その『重かった心』は」公園
   の池に捨てて行こう。そうして軽くなった心を持って帰ろう。そんな川柳でしょ
   うか。
    『ポチャン』という表現が効いている句だと思います。

 

2013/09/20(金) 第276回9月14日放送

特選句 

     泥池の苦労は言わぬ蓮の花             なごみ

入選句

題『 池 』
     この暑さため池までも涙涸れ              俊博
     猿沢の池に沈んだおんな文字              英明
     寺の池コインが並ぶ人の欲                めぐ
     わたしの池で亡夫がたまに遊んでる          重子
     池に浮く月をけちらす蛙たち              すみえ
     睡蓮が眠る夜には月が咲き               英樹
                                       
       
題『自由吟』
     外人に道を教えた大仕事                 敏晴
     ヘリコプタ落ちるものだとリンゴいい           翔空
     線香花火そんな儚い恋はイヤ              はな
                        

江戸川柳

     月になくのは傾城とほととぎす

    文化8年(1811年)柳多留57篇の句です。当時、月見の宴は盛大に行わ
   れ、吉原遊郭でも一般人に開放して宴を開催しました。遊女たちは盛装し、
   町民の女性たちは盛装の遊女を見て、自分の化粧や衣装の参考にすると
   いう風習がありました。遊女たちがファッションリーダーだったのですね!
    傾城(ケイセイ)は、『美女が色香で城や国を傾け滅ぼす』という意味があり、
   この句の場合、遊女を表します。
    月見の宴のスポンサーになってくれる贔屓客を巡って遊女たちが泣く。ほ
   ととぎすが鳴くのと、遊女が泣く、との、掛け言葉が生命となる川柳です。


選者の一句

    根幹は一途なこころ 石を蹴る            ヨシヱ


   
    ☆10月のお題は『祭り』              9月末日締切りです。
    ☆11月のお題は『写す』             10月末日締切りです。               

    ☆なお『自由吟』は随時、募集しています。




  今回の特選句『泥池の苦労は言わぬ蓮の花』

    私は本当に無知で、無知なのでこの句の良さ、深さがイマイチ分かって
   いなかったのですが(^_^;)蓮も睡蓮も同じようね池で咲くと思っていまし
   た。
    蓮は泥の池で咲きます。(皆さまはご存知でしょうね…)泥池で清楚な花
   が咲く、しかも、葉っぱが覆い隠していて、泥池は見えないのだそうです。
    人生、いろいろありますが、そんな苦労など微塵も見せない清楚で美しい
   心。そんな心や心意気を読まれた句なのでしょう。深いですね!!!
    ちなみに、泥の池からは『れん根』が収穫できます!
   …花より団子でした…。すみません!(-_-;)