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2017/03/02(木) 第452回1月28日放送

特選句 

     翔いた羽を静かにおりたたむ        喜佐男
 

入選句

   題『翔く』
     新緑の過疎に翔く鯉幟             麦人
     得意気に翔いている大白鳥          恭子
     はばたいて平和を祈る千羽鶴         英明
     大丈夫崖っぷちでも羽がある         麦乃
     老兵も掛け声だけは翔いて          節子
     翔いてみたいか そうか風見鶏         敏晴
   題『自由吟』
     投げ捨てる茶碗並べて口喧嘩        としや
     一駅を歩き師走の活気吸う          幸二
     風読めず肚もやもやと宵の月          恵
     遠くへと弾き飛ばされ旨い酒        一本杉
 

選者の一句

    春を編む女神くしゃみが止まらない     桔理子



    ☆4月のお題は『それぞれ』     3月末日締切りです。
    ☆5月のお題は『待つ』       4月末日締切りです。    

    ☆ なお『自由吟』は随時、募集しています。
 

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    ☆ Fax番号     0794-86-1761
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   今回の特選句『翔いた羽を静かにおりたたむ』

    翔いていたのは作者でしょうか。懸命に翔いておられたのでしょう
   か。悠々と大空を翔いておられたのでしょうか。
    大空を雄々しく翔いていた大きな鳥が静かに降り立ち、羽をゆっく
   りと閉じて行く。

    誰にでも『引き際がありますな』と、正明さん。ああ、そういう意味が
   含まれていたのかと思いました。私には読み取る事が出来なかった
   のですが、この句の深みを感じる事が出来ました。

    翔いていたけれど、いつか引き継ぐ時が来ます。『羽を』、『静かに
   おりたたむ』味わい深い一句だと思います。
                                      (桔理子)