▼ 2017/03/02(木) 第452回1月28日放送
■入選句
題『翔く』新緑の過疎に翔く鯉幟 麦人
得意気に翔いている大白鳥 恭子
はばたいて平和を祈る千羽鶴 英明
大丈夫崖っぷちでも羽がある 麦乃
老兵も掛け声だけは翔いて 節子
翔いてみたいか そうか風見鶏 敏晴
題『自由吟』
投げ捨てる茶碗並べて口喧嘩 としや
一駅を歩き師走の活気吸う 幸二
風読めず肚もやもやと宵の月 恵
遠くへと弾き飛ばされ旨い酒 一本杉
■投句の宛先
☆ 葉書・封書 〒673-0493 三木市エフエムみっきぃ☆ Fax番号 0794-86-1761
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今回の特選句『翔いた羽を静かにおりたたむ』
翔いていたのは作者でしょうか。懸命に翔いておられたのでしょう
か。悠々と大空を翔いておられたのでしょうか。
大空を雄々しく翔いていた大きな鳥が静かに降り立ち、羽をゆっく
りと閉じて行く。
誰にでも『引き際がありますな』と、正明さん。ああ、そういう意味が
含まれていたのかと思いました。私には読み取る事が出来なかった
のですが、この句の深みを感じる事が出来ました。
翔いていたけれど、いつか引き継ぐ時が来ます。『羽を』、『静かに
おりたたむ』味わい深い一句だと思います。
(桔理子)